リモートワークについてあれこれ
まだ花粉症が激しくて海外に逃亡したい下條です。
前回のエントリでも書きましたが、弊社ではメンバー全員がリモートで働いており、会社自体は東京にありますが私は名古屋で働いております。普段は名古屋駅近くにあるコワーキングスペースベースキャンプ名古屋さんで働いています。参考までに、Facebookページはこちら。
今回は、私が社員として現状感じているリモートワークのメリット、デメリットなどについて簡単に書いてみたいと思います。
リモートワークに使用している主なツール
主に使用しているコミュニケーションツールは、HipChatとSkypeです。
- HipChat
普段のやり取りは基本的にチャットベースです。プロジェクトごとにチャットルームが作ってあります。
また、GitHubやPivotal Trackerと連動させているため、他の人からGitHubでプルリクエストがあったり、Pivotal Trackerでチケットのステータスが変わったりした場合にはチャットのタイムラインに表示され、すぐに分かるようになっています。
- Skype
混み入った話をしたい場合や、直接話したい場合にはSkypeを使います。
また、一緒にサーバ操作、コーディングをしたい場合にはtmuxを使って画面共有をします。
ただ、各自の端末が見えないとちょっとやりにくい場合もたまにありますので、今後はVagrant shareも使えたらいいかなあと思っています。
なお、メールは今のところ、お客様とのやり取り以外にはめったに使いません。メールは宛先に誰を入れるか考える時間が必要であったり、返信時の引用だらけになって見にくかったり、チャットよりもコミュニケーションのコストが大きいと個人的には思います。
リモートワークのメリット
割り込みが入りにくく集中しやすい
ローカルで働いていると、声をかけられることで仕事が中断することが多々あります。昔は特に気にしていなかったのですが、リモートワークを始めてみると、いかに今まで割り込みが多かったかがよく分かります。ローカルワークに戻れない怖さを感じることもありますが・・・
コワーキングスペースでは知り合いが多くいますので、けっこう雑談をすることもありますが、作業を中断されたくないときにはイヤホンをするようにしています。イヤホンをしていると皆さん気を遣ってくれて、話しかけられることはほとんどありません。
本当に中断されたくないときには、コワーキングスペースの中に集中ゾーンといって、話をしてはいけないゾーンがありますのでそこに行って作業します。
通勤時間が不要 or 通勤ラッシュに巻き込まれない
私の場合には一応通勤しているので、通勤時間が不要ではないのですが、ラッシュを避けて電車に乗れるのは非常にストレスが少なくなります。4月のはじめの一週間、社員全員で東京でローカルワークをしたのですが、朝の通勤ラッシュで出社時には既に疲れた状態になってしまいました。
今は片道30分かけてコワーキングスペースまで通勤しています。座席は空いていることも多いですが、座らずにちょっとだけ運動&情報収集の時間と位置づけています。
いろいろな場所で働くとアイデアが湧く(かも)
自宅で働くのはもちろん、コワーキングスペースで働いたり、カフェで働いたり、南国のビーチで働いたり・・・
アイデアなどが煮詰まったときに、場所、環境を変えると意外と別のアイデア、課題の解決策が浮かんできたりするかもしれません。
いろんな人と接することができる
コワーキングスペースなどに行くと、いろいろな仕事をしている人がおり、自分の知らない分野の話を聞くのは刺激的です。
リモートワークのデメリット
リモートワークにはもちろんデメリットもあります。
オーバーワークになりがち or サボりがち
個人的には特に忙しい時期にオーバーワークになりがちです。どこでも仕事ができてしまうため、いつからいつまで仕事の時間かがはっきりしません。私はそれで構わないと思っていますが、仕事とプライベートを分けたい場合は工夫が必要です。特に仕事のPCをプライベートで使っている場合、仕事のメールが届いてしまったりするとついついそっちに気が取られてしまったりするので、PCを分けるのもよいと思います。
また、人によってはリモートワークだとサボってしまう人もいるかもしれません。残念ながらリモートワークには向いていないかもしれません。
孤独を感じやすい
一人暮らしの家で自宅勤務をしていると孤独を感じるかもしれません。 たまに同僚とSkypeで話をしたり(雑談も重要だと思います)、コワーキングスペースに行くなりするのがよいと思います。
課題
メッセージングの方法について
基本的にはHipChatでやり取りをしていますが、ここには急ぎの要件も急ぎじゃない要件もごちゃまぜで書き込まれます。
自分宛てにメッセージが来ることもありますが、それについても急ぎのもの、急ぎではないものごちゃまぜになり、夜遅くに自分宛てのメッセージが来て、リラックスしていた気持ちが仕事モードになってしまったりする場合があります。
緊急度によってメッセージングの手段を分けたいと考えています。
人数が増えた場合の課題
現状、弊社ではリモートワークでうまく回っていると思いますが、もし人数が増えた場合にこのままのやり方で回るかはちょっと怪しいかなと思っています。例えば、チャットなどでノイズが入ることはありませんが、人数が増えてくるとノイズが増えて邪魔されることも増えるかもしれません。トライアンドエラーで改善を重ねていきたいと思います。
参考資料
リモートワークについては、以下の本が参考になるかもしれません。というより、これまで書いてきたことはほとんどこの本に書いてある気がしますので、興味があれば読んでみてください。
個人的に好きなフレーズを一つだけ引用しておきます。
「いつかリタイアしたら、世界中を旅してまわるんだ」
そんな夢を持っている人は多い。でも、なぜリタイアするまで待つ必要があるんだろう。(中略)
リモートで働いていれば、いますぐにでも旅にでられる。「仕事があるから無理」なんて言い訳は、もう通用しない。
理想と現実はなかなか違うものではありますが・・・
いつやるか?今でしょ?