Amazon echoとPhilips Hueでスマートな照明環境を作る
西藤です。
前回までは、Macの作業環境を最適化するアプリケーションなどを紹介してきました。
(前回記事:Setappで使っているアプリの紹介)
今回は日常生活に視点を変えて、自宅の照明環境をスマート化する方法を紹介してみようと思います。
Amazon Echo
早速、私が実際に自宅で構築したスマートホーム環境を例にして説明していきます。
デバイス連携の起点となるスマートスピーカーには、Amazon Echo Dotを利用することにします。
まずはEcho Dotの設置場所を検討します。
Echo Dotはサイズが小さいため場所を取る心配はありませんが、設置場所が悪いとスピーカーやマイクの力を発揮できない可能性があります。
そこで、今回は壁に取り付けることにしました。
ちょうどEcho Dot用の壁掛けホルダーが売っていたため、それを使って次の写真のように壁に設置しました。
このように壁に設置することで、音が聞こえやすくなり、マイクの感度も上がったように思います。ケーブルも邪魔にならずに済みます。
Philips Hue Go
次に設置したのは、Philips Hue GoというスマートLED照明です。ハンドボールくらいのサイズの半球型のライトで、スマートホーム機能を持つデバイスと連携させることができます。
充電式になっており、ケーブルから外しても数時間、明るさを保つことができるため、スマートホームに関係なく様々な用途に使うこともできます。
ただし、連携するスマートスピーカーとしてAmazon Echoを使う場合は、下位機種だとHub機能が無く、別売りのHueブリッジが必要になる点には注意が必要です。
スマートホーム環境の設定例
以上のデバイスを使って、実際に試した設定を紹介します。
1. 目覚まし用の照明
Philips Hue Goは、Amazon Echoと連携させることで、起動させる時刻やライトの色、明るさなどを制御できます。
例えば、「定型アクション」の設定を用いて、以下のような目覚まし用照明の機能を持つシナリオを実現できます。
1.指定した時刻になったら起動する
2.明るさは10%、色はオレンジ色のライトをつける
3.音量を3にする
4.今日のニュースを読み上げる
5.音量を5にする
6.今日の予定を読み上げる
7.ライトの明るさを40%にし、色を黄色にする
8.アラームを鳴らす
9.ライトの明るさを100%にし、色を白にする
私はこのシナリオを実際に設定していますが、明るさ100%の真っ白なライトはかなり眩しく、最近はそれが嫌で事前に目が覚めるようになってきました。
2. 睡眠導入用の読書灯
Hue Goのアプリを用いれば、より細かなライトの設定が可能です。
特に便利なのはフェードアウト機能で、あらかじめ設定した時刻になったら、ライトを徐々に暗くして最終的に消灯することができます。
この機能を使えば、
就寝前にHue Goの設定をし、ベッドの中で読書をしていると徐々に暗くなり、ちょうど眠る頃に消灯する
といったように、睡眠導入のための読書灯として使うことができます。
ただし、就寝前にスマホの画面を見ると眠りを妨げるので、読書をするなら紙の本か、バックライトをオフにしたKindleなどにしましょう!
3.帰宅時に自動でつく照明
次に紹介するのは、IFTTTとHue Goを組み合わせる使い方です。
IFTTTは、スマートスピーカーなどのデバイスと様々なWebサービスを連携させることできるWebサービスです。 Hue Goとも連携でき、IFTTTのモバイルアプリをスマホにインストールすれば、位置情報を起点にしてHueライトを点灯させることもできます。
この機能を活用すると、
最寄り駅まで帰ってきたら自宅のHueライトをつける
という設定が可能になります。
さらに、次のスクリーンショットのように、位置の指定を自宅と最寄り駅を含めたエリアにして、「エリアに入った時にHueライトをつける」という設定をすることで、外出時ではなく、帰宅時にのみHueライトをつけることができます。
なお、ライトをつけるだけでなく、点灯させたり、自動的に色を変化させたり(カラーループ)することもできます。
まとめ
今回は照明を中心に、スマートホーム化によって日常生活を便利にする方法を紹介しました。
デバイスはAmazon EchoとPhilips Hue Goを使いましたが、スマートホームに対応するデバイスは他にも多数発売されています。これからも工夫を重ねて、スマートホーム環境を充実させていきたいと思います。