実務を通して感じたプロダクトオーナーとして大事なこと
ごあいさつ
DWSのみやたんでございます。
前回に引き続き、直近のスクラム開発形式のプロジェクトに携わった経験から、プロダクトオーナーに大切だと思ったことをまとめてみます。
私の投稿するブログでは、定期的にスクラムに関連する記事を作成していこうと思います。
スクラムにつきましては、以前に記事を作成しておりますので、「スクラムって何?」という方は、ぜひ以前私が掲載した記事をご覧ください。
プロダクトオーナーとは
https://scrumguides.org/ に掲載されるガイドで、「スクラムチームから⽣み出されるプロダクトの価値を最⼤化することの結果に責任を持つ。」と記載があります。
プロダクトオーナーの仕事
上記で紹介したスクラムガイドに掲載されています。
ガイドからの抜粋は以下の通りです。
- プロダクトゴール策定
- プロダクトバックログ作成、共有、管理
- スプリント継続、中止判断
- 各種スクラムイベント参加
しかし、実際のプロジェクトでは、以下内容も考えられます。
- プロダクトビジョンの設定(プロダクトゴールより大きい方針)
- リリース計画、製品リリース判断
- プロダクトバックログ優先順位決定、割り込み判断
- スプリントバックログのスコープ調整
- ステークホルダーとの調整(スプリントレビューへの招待なども含む)
- プロダクトに対する顧客との交渉や調整
- プロダクト収益の調整
上記以外にも発生すると思います。これらの対応を分担することはできますが、最終的な責任はプロダクトオーナーとなります。
プロダクトオーナーを担ううえで大事なこと
直近、一緒に仕事をさせていただいているプロダクトオーナーは非常に私にとっても見本になっています。実務で見て、たくさんある中でも特に素晴らしいと感じている点を4つ挙げます。
1. 意志決定が迅速にできる
方針、意志決定が非常に早いです。
関係者から見て、課題や方針が決まり、非常に進みやすいと感じます。
忙しくても、しっかり時間をとって話を聞いてもらえるというのは、一緒に頑張って仕事をしようとみんなが前向きになれると思います。
2. ドメイン知識が豊富
対象プロダクトの業界を長年経験されており、競合製品も把握しながらどのようなプロダクトを開発していくべきか、しっかり方針を定めます。
開発者からの仕様に関する相談もドメイン知識があるため、的確に回答して良い方向に導いています。
もし、ドメイン知識が不足する場合はドメインエキスパートを配置して対応することも考えられますが、プロダクトオーナー自身にも知識があると有利と感じます。
3. ステークホルダーとの調整、ビジネスの説明責任
関係者に対して、自らしっかりと調整して、対応しています。
スクラムチームの他の担当者は自分の開発業務や責務に集中できていると感じます。
4. スクラムへの理解
スクラム導入に関して、考え方や性質を理解されているので、スクラムマスターとも協調しながら、うまくチームを動かしています。
スクラムチームとして、あるべき姿、自分たちのスクラムの形を徹底的に議論して、試し、効果検証を何度も繰り返します。
まとめ
前回に引き続き、プロダクトオーナーの役割と大事なことをまとめてみました。
動きが多岐に渡り非常に大変ではありますが、やりがいがとてもあるスクラムチームの役割だと考えています。
プロダクトオーナーを実践、支援する際に、自分でも今一度見直しに使いたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。