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AWS re:Invent 2023 Day3 レポート

yassan

AWS re:Invent 2023 が 11/27 ~ 12/1 の 5日間に開催されました!その模様を本ブログでお送りします!Day3の様子をお届けします!

セッションレポート

Coding for container observability

セッション形式はCode Talkです。セッションではOpen Telemetry SDKを利用して様々な環境からメトリクスを収集する方法を学びました。以下の点がとても勉強になりました。

  • Open Telemetryの収集方法として手動での可観測性情報の送信と、エージェントによる自動収集の仕組みが紹介されました。Code Talkであるため、Open Telemetry情報を送信するライブコーディングが行われました。Open Telemetryによって今まで標準化されてなかった各ミドルウェアの可観測性情報の送信方法が共通化されたことは大きな価値があるとコメントもありました。
  • AWS Distro for Open Telemetry Collectorを使用してメトリクスやログ、トレースなどの情報を収集し、送信する方法について説明がありました。
  • KubernetesにおいてOpen Telemetry情報を収集するために収集間隔やタイムアウトの設定を活用し、メモリ消費量などの制限についても行うべきであるとコメントがありました。
  • トレース情報のフィルタリングおよびグループ化を行うトレースパイプラインについて説明されました。フィルタリングは機密情報の削除にも有効とのことでした。

Ready for what’s next? Designing networks for growth and flexibility

セッション形式はBreakout Sessionです。変化するネットワーク設計に適応するための戦略についての講演がありました。以下の点が勉強になりました。

  • 将来的な影響範囲の拡大を防ぐために、極端に大きなVPCを作成しないようにしたほうがよいとアドバイスがありました。そしてTransit Gatewayのアタッチメント数が最大5,000でありTransit Gatewayはリージョナルサービスであるため、リージョン毎にセットアップが必要であること、そしてルートテーブルが100以上作成可能であるがルートテーブル数の分け方はワークロードのユースケースによるとのコメントがありました。
  • CloudFormation、AWS CDK、TerraformなどのIaCを利用したVPCのプロビジョニングのネットワークの構成チェックの自動化について、VPC Reachability Analyzerなどのツールを活用していこうとのコメントがありました。
  • VPCピアリングは低レイテンシーで高速データ転送が必要であるユースケースに適しますが、拡張性やセキュリティが充分ではないケースがあると説明がありました。また、VPC Latticeを活用したネットワーキングを管理することや、ネットワーク制限を行いながら通信するPrivate Linkについても紹介もありました。
  • AWS Cloud Wan、AWS Transit Gatewayを活用した拡張性のあるネットワーク設計が有効と説明がありました。
  • 講演者の「AWSが利用され始めた当初のバックアップとしてクラウドネットワーキング」についての言及は、クラウド普及した現在でも不変の知識ですので、ユースケースとしておさらいしておいたほうがいいかなと思いました。基本に立ち返りVPCネットワークを組織またはアプリケーションの境界線でネットワーク分離を行なっていく知識を抑えておきたいですね。

Migrating to AWS Graviton with AWS container services

セッション形式はBreakout Sessionです。本セッションではAmazon ECSなどのコンテナを利用したワークロードにおけるGravitonの活用と、Karpenterのようなスケーリングツールを活用する方法について紹介されました。以下の点が勉強になりました。

  • コンテナイメージにおけるマルチアーキテクチャをサポートするイメージのトップ1000に関するデータとして、60%以上はDocker Hubで公開されているとのコメントがありました。
  • Amazon EKSにおけるGravitonノード上でのコンテナのスケーリングについてKarpenterを利用することによる効率的なスケーリングが可能であると説明されていました。
  • 世界的なグローバル企業におけるGravitonの活用事例について紹介されました。JavaアプリケーションをGravitonに移行し、ゲームとメディアサービスのためにECSを活用されているとのこと。
  • Gravitonに移行するメリットとしてコストを削減できることがアピールされています。マネージドサービスでのGraviton活用など、可能な限りGravitonを利用していきたいですね。

会場の様子

朝食はハンバーグやベーコンなど、朝からボリュームがありました!

Day3の朝食

初日にBadge PickUpを行なったフロアにはGamer Loungeが新設されていて、ここでもゲームを遊ぶことが出来ました!(実際に遊ぶ時間は捻出できませんでしたが。)

Gamer Lounge

ラスベガスの様子

外壁が全てスクリーンになっているラスベガスの新しいランドマーク「スフィア」。今回は残念ながらスフィア屋内に入る機会はなかったのですが、一度は入ってみたいですね!!

スフィアの外観

夕食はホテルロビーの前にあるハンバーガーをチョイス。ポテトの量が多く、ハンバーガーもボリュームがあり大満足です!

夕食のハンバーガー

Day3の所感

Day1、Day2の忙しない状況と比較してDay3穏やかに過ごすことが出来ました。Day3の基調講演も参加していたのですが、南側の会場に移動する都合で途中で抜けたため、基調講演のレポートは割愛いたします。Day3でシーザーズフォーラムとウィンを訪れることができ、全会場を踏破しました!

以上、re:Invent 2023 Day3のレポートでした!Day4はExpo会場の最終日で、re:Playもあり実質re:Inventの最終日になります。引き続き、Day4以降のレポートを投稿していきますので、お楽しみください!

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AUTHOR
Yasuyuki Sato
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