ライフステージの変化と学習について
こんにちは。長男が幼稚園に入園し、毎朝一緒に登園するのが楽しみなdoikenです。
今回は、人生における様々なライフステージの変化を迎え、思うように学習時間が確保できなくなってしまうという悩みに対処するための戦略をご紹介したいと思います。
就職・結婚・子育て・介護...etcといった様々なライフイベントを契機に、それまでの生活スタイルの大きな変更を余儀なくされ、学習時間の確保に苦労するといった話をよく耳にしています。
筆者も、この数年でプライベートの大半の時間を子供達と過ごす様になったため、技術書の読書やプログラミングといった学習に集中して取り組める時間はごく僅かになってしまいました。
一般的にこの様な際に、タイムマネジメント=時間の効率的な使い方であったり、学習対象を絞り込んで効率化するといった方法がよく挙げられると思います。ここでは少し趣を変えて、人生の時期をどのように使うかといった点にフォーカスして考えてみます。
戦略1. 人生の早い時期に圧倒的に学習しておく
この戦略は、最も学習の効率を高めます。
学習を可能な限り早い時期(学生~20代)に前倒しします。最も熱意・吸収力・体力が充実していると考えられるこの時期に、さっさと一定レベルまで到達してしまっておきます。後の人生への複利的効果を狙うなら、学習対象には最新技術や流行のフレームワークよりも標準的な技術(例: アルゴリズムとデータ構造、ネットワーク、データベースなど)、語学(例: 英語)といったものが適しているでしょうか。「圧倒的」というのもポイントで、相当量の学習を想定しています。早いうちに強固な基盤を培っておくことで、その後ライフイベントを迎え忙しくなってきてもなんとかやっていけるのでは?と考えています。
一方で、まさに青春の時期に学習ばかりしていてはもったいないという考えももちろんあると思います。趣味、恋愛など、この時期でこそ精一杯楽しめるものは間違いなくあるのです。しかし、時間は十二分にあるはずの時期なので、学習に加えて何かもう一つくらいまでは、それなりに両立してかなりの時間を割くことができるでしょう。
また、これは筆者の経験ですが、若すぎると経験が不足しているために、技術書などに書かれていることがイマイチ、ピンとこないということがあります。当時意気込んで読んだものの、あまり腑に落ちなかったことが数年後に改めて読んでみると非常に良く理解できるといったことが何度もありました。
戦略2. 人生の早い時期にライフイベントを終わらせる
この戦略は、大変なことを先に終わらせることで学習のための余力を残そうとします。
特に結婚〜子育てといった相応にエネルギーのかかるライフイベントを、非常に早い時期にある程度落ち着かせてしまいます。20代の時期にここまで終えてしまえたことで、まだまだ若いうちから学習・仕事に全精力を注げていて非常に良い、と話している人間が筆者の周りに何人かいます。最もバランスの取れた戦略な気がしています。
ただし、結婚の場合、初婚時期がこの50年間で25 -> 31歳程度(男性)まで晩婚化しているというデータもあるため、現実的には誰もが取れる戦略とは言えません。
戦略3. 一定の目標に達するまでライフイベントを遅らせる
この戦略は、他の戦略とは比較的に遅い時期にも取ることができます。
学習が一定の目標に到達した。つまりある程度一人前と思えるところまで仕事などを習得したり、一角の人物になった。というところまで、あえてライフイベントを遅らせるという考え方もあります。男性目線になってしまいますが「家を建て、ブドウ園を造ってから妻を娶れ」といった古い言葉もあり、例えば結婚を人生のどの時期にすべきかは要検討とされます。実は筆者の父親はこの考え方をしており、小さいながら商売を営んでいて、完全に軌道に乗るまでは子をもうけないと決めていたそうです。
一方で、学習や仕事の目標が既に達成できているのを前提としているため、誰もがそううまくいくわけではないと考えるとリスクもあります。また、遅い時期に子育てをすると体力的に想像を大きく超えた苦労があるとも聞きます。
どの戦略にも間に合わない場合
既に若くないし、もしくは既に結婚しています。という場合、残念ながら上に挙げた戦略はいずれも使えない可能性があります... かくいう筆者も、さほどな能力にも達しないままに子育てフェーズを迎えています。
しかし、「爾今生涯」という有難い言葉もあります。結局のところ、心から学びたいことがあるのであれば今この時が最も人生で早い時期なのは間違いありません。時間が無いから、出来るだけ仕事や評価に直結するものだけを勉強するという考え方が誰にも正解とは思えません。無理せず、興味のあることを楽しく勉強し続けていきたいと思います。
最後に
今回ご紹介した戦略は、あくまであなた自身ではない他の人々が成功した考え方によるものです。選択の参考にはしていただきつつ、自身の気持ちに従って進んでいただけると幸いです。