社内読書会をもっと活用するために
弊社では毎週、社内で読書会を行っており、ここ最近は『SQLアンチパターン』を読んでいる。
毎週1章ずつ、担当者を決めて、担当者が章の内容をまとめて、それを発表し、それについて参加メンバーで議論する流れとなっている。
【読書会に関するMMMブログエントリー】
SQLアンチパターン読書会 (1章〜4章) を実施して
リモート読書会(勉強会)
リモートなTeam Geek
そんな読書会をもっと活用する方法が最近読んだ書籍、『すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。』にあったので、紹介してみたいと思う。
ものごとを習得する際の3つのステップ
この本の中では、ものごとを修得する際には以下の3つのステップがあると述べられている。
知っている
概念や言葉を「聞いたことがある」「見たことがある」という状態。
内容を理解していないので、概念や言葉を説明できない。
わかる
理解している状態。
理解でき、概念や言葉を説明できるレベル。
できる
使いこなせる状態。
既知の問題だけではなく、未知の問題にも使いこなせるレベル。
自分だけではなく相手にも理解させられる。
その上で、
「わかる」と「できる」の違いは、観客とプレイヤーの違いと同じ
としている。
ただ単に、事前にその週にやる章を読んで読書会に参加するだけでは、「わかる」レベルで終わってしまう。それではもったいない。
では、どうするべきか。
「できる」ようになるための読書会の活用
「できる」ようになるための読書会の活用としては以下の2つが紹介されている。
- 自分が講義をする読書会に参加するようにする
- 自分なりの判断軸ができてから、読書会に参加する
自分が講義をする読書会に参加するようにする
観客(受動的)として参加するのではなく、プレイヤー(能動的)として参加するということ。
自分が説明をする立場なので、しっかりと内容を理解して、資料としてまとめることで、より理解が深まる。
これは弊社の読書会では、毎週の担当者をみんなで順番に行っているので、プレイヤーとして参加する仕組みが既にある。
実際、自分が担当した章は他の人が担当の章よりは理解が深いと感じているメンバーも多いはず……。
自分なりの判断軸ができてから、読書会に参加する
自分が担当ではないときに、ただ参加するだけでは、
「なるほどー」
「そういう考え方があるのかー」
「そういう解釈の仕方、そういう状況もあるのかー」
と、これまで持っていなかった視点や考え方が増えるだけ。
それはそれで良いことではある。
ただ、事前に類似の書籍を読んだり、自分なり調べたりしておいて、他の人の意見を比較する対象となる自分の確固たる判断軸をしっかりと持っていると、
「自分はこう解釈した」
「こう思ったんですが、どうですかね?」
「こういうケースもあるみたいですよ」
等、読書会をより深い議論にすることもできるし、プレイヤーとして能動的に参加することでより理解が深まる。
自分だけではなく他のメンバーの知見も広がる。
自分が担当じゃないときに、いかに読書会を活用するか。
ここが重要だと思う。
せっかく参加する読書会だから
せっかく参加する読書会だし、ただ参加するだけではもったいない。
少しでも多くのことをみんなで得られるように。
有意義な読書会にできるように。
もっと読書会を活用できるといいなーと、前述の書籍を読んでいて感じたのでまとめてみた。