社内制度

う◯ち漏らした話を共有できる組織は強い?

gene

『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ― すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』 を読んだ。

今回は個人的に、響いた点をまとめてみる。

本来の仕事とは別の「もう一つの仕事」

組織に属している人の多くは、本来の仕事とは別の「もう一つの仕事」に時間を費やしているという。

  • 「自分の弱さを隠す」こと
  • まわりの人から見える自分の印象操作
  • なるべく優秀に見せようとすること
  • 欠点を隠すこと
  • 不安を隠すこと
  • 限界を隠すこと
  • 自分を隠すこと

などがそれである。ほとんどの人は、職場で 自分の弱さ(能力不足や不適任さ)が露呈することを最も恐れている のだ。
この「もう一つの仕事」は、組織としては何も価値を生み出さない、無駄な要素であり、 もっと価値のあることに時間とエネルギーを費やすべき だ。
弱点を隠してしまう人は、その弱点を克服する機会も狭まってしまうし、組織はその人の弱点が生み出すコストも負担し続けなければならなくなる。

「発達指向型組織(DDO: Deliberately Developmental Organization)」

それに対し、すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織(DDO: Deliberately Developmental Organization)」と呼ばれる組織では、こういった弱さを隠したいという衝動を打ち消すための仕組みが浸透している。

DDOでは、たとえ失敗しても自分には価値があるということを、そして、さらけ出している弱点を克服できれば自分の価値がいっそう高まるということを、実体験を通じて理解させる。

人は、強さを見せる人に敬意をいだくが、弱さを見せる人に魅力を感じる と言われる。

自分の弱さや経験不足を認めることが、個人と組織にとっての成長のカギとなる。

MMMでは

誤解を恐れず、かなり乱暴かつ、ざっくりと言ってしまうと、自分の弱さを認めてさらけ出せる人や組織は、強い。
そういうこと、なんだなと。
自分の弱さ、欠点をさらけ出す、と聞いてパッと思い浮かんだのが、「うんち漏らした話」だった。

「うんち漏らした話」は、なかなか語りたくない話の部類であるとは思うが、弊社では割と頻繁に?目にすることや聞いたりすることがある。
つい昨日もその話が話題に上がったので、パッと思い出してしまったのかもしれないが……。

うんち漏らした話

弊社では、 MLTと呼んでいる、好きなもの、ハマっていること、◯◯に行ってきた、☓☓が良かった、等を15分程度でチームメンバーと共有する活動を毎週行っている。
ブログ当番にスポットを当てて実施しているので、毎月1回のペースで順番が回ってくるのだが、話すテーマが思い浮かばないこともある。  
そんなときに、 bot にテーマをランダムで選んでもらえるような仕組みもあり、そこに登録されているテーマが下記のような感じになっている。
(テーマは不定期に入れ替わったりする)

Slack 上でコマンドを実行すると、こんな感じで bot がランダムでテーマを提示してくれる。

このテーマの1番最初に登録されているものが、「うんち漏らした話」で、このテーマについては、誰が登録したのか覚えてもいないし、この書籍の内容を知ってか知らずか、深い意図があってテーマ登録されているのかも分からないが、初期の頃からずっと残っている。  

DDOで、浸透しているという、「弱さを隠したいという衝動を打ち消すための仕組み」とは程遠いものかもしれないが、こういうテーマは意外と、「弱さをさらけ出しちゃおう!」という空気を作り出す手助けにもなっているのかなー、なんてちょっとだけ思ってしまった。

しくじり話

また、弊社では業務でやってしまったミスを、「しくじり話」としてどんどん esa.io 上で共有しよう、ということも啓蒙している。
失敗談を、文章にまとめることで、自分のミスに対して客観的に分析できるし、今後の対策についても他のメンバーと議論できる。
また、情報共有することで、他の人も同じミスをすることを未然に防げるようにして、失敗を次に活かすようにしたいという考えだ。

これも、「弱さは財産になりうる。失敗はチャンスだ」というDDOの考えや、書籍で紹介されていた「イシュー・ログ(問題の記録)」に近いものかな、と感じた。

まとめ

書籍で紹介されている「発達指向型組織(DDO)」のように強い組織にできるように、MMMももっと改善していきたい。
MMMでは、自分の弱さを認めてさらけ出せる人、「うんち漏らした話」を語りたい人、大歓迎です!(笑)

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