頂上決戦進出!ANGEL Dojo 2024を振り返る
はじめに
こんにちは、ほっそーです。
私は今年7月から約3ヶ月間、AWS主催の「ANGEL Dojo 2024」に参加しておりました。
今回は、そのANGEL Dojo 2024に参加した経験を振り返り、学んだことや成長したことを中心にご紹介したいと思います!
- AWS主催のANGELDojoにご興味をお持ちの方
- 社会人1〜3年目の若手エンジニアの方
ANGEL Dojoとは
ANGEL Dojo は、参加企業から選ばれた4〜6名のメンバーでチームを組み、3ヶ月間でサービスの企画から開発までを行うトレーニングです。このプログラムを通じて、AWSを活用したモノづくりを体験し、実際の開発プロジェクトで活躍できる人材を育成することを目指しています
ANGEL Dojoのスケジュールは下記の通りです。主に活動日は毎週木曜・金曜日の2日間で約3ヶ月間取り組みました。
今年度は 30 社 102 名と、例年より大幅に参加者が増えました。私は、パートナー企業混合チームとして参加しました。
その結果、なんと、、、私が参加したチームは最終発表でパートナー企業部門にてANGEL賞2位を受賞し、頂上決戦に進出することができました!!
(※別チームがANGEL賞とベストアーキテクチャ賞のW受賞だったため、繰り上げ出場という形となりました。)
頂上決戦当日のYouTubeが公開されていますので、ぜひご覧ください!
開発したサービスについて
ANGEL Dojoで開発したサービスの概要について簡単にご紹介します!
- サービス名: E-trail
- お客様の課題: 近年、訪日外国人が増える中で、アレルギーや宗教上の理由、ベジタリアンなど、さまざまな理由で食べられない食材がある。日本の飲食店でそれらの問題や不安を店員に正しく伝えることが難しい。その結果、安心して日本での食事を充分に楽しめない。
- 解決策: 事前に食べられない食材を登録しておき、ピクトグラムを用いて店員に提示して伝えることができる。
- 機能
- ユーザーが自身とゲストユーザーの食事制限情報を登録することができる
- ユーザーが同席するゲストユーザーを事前に設定することができる
- ユーザーが店員に対してピクトグラムを活用して視認性の高い形式で食事制限情報を提示して伝えることができる
- ユーザーがツール切り替えをせずにリアルタイム翻訳ツールで要望を伝えることができる
- ユーザーが母国語を選択してサービスを利用することができる(多言語対応)
- 利用言語/フレームワーク
- Backend: TypeScript
- Frontend: React/TypeScript
- Infra: AWS
- AWSアーキテクチャ
デモ動画やアーキテクチャ等の詳細については、ぜひ頂上決戦の動画にてご覧ください。
ANGEL Dojoで得られた学び・成長について
Working Backwardsで得た顧客視点の開発体験
Working BackwardsはAmazonの独自手法であるイノベーションメカニズムです。これは、顧客視点に立って課題やニーズを深く考え、新しい価値を提供するための手法で、成果物としてプレスリリースとFAQを作成することが求められます。より詳細は中間報告の記事の通りです。
改めて「ユーザーの課題は何か?」から起案して0から開発に挑戦する機会は貴重だと感じました。企画フェーズでチームメンバーと議論を重ねて定義したユーザー課題をもとに、開発する機能が解決策になっているのか、またそれが新しいユーザー体験につながるのかという点を意識しました。その結果として次のようなフィードバックをいただきました。
- 「ペルソナが明確で内容が理解しやすい」
- 「自身もベジタリアンの海外メンバーが来日したときに苦労したポイントなので使いたい」
- 「言語の壁を取っ払うために視覚に訴える仕組みが素晴らしい」
- 「Global Standardのデザインでわかりやすく、操作もとっても簡単そう」
- 「訪日外国人だけではなく、海外に行く日本人にも展開できそうなサービスですね」
未経験技術への挑戦
ANGEL Dojoの狙いの1つとして、「技術的な挑戦」がありました。参加者が主体的に新しい技術に挑戦し続けていたかという観点も評価対象として挙げられています。今回私たちのチームでは、主にAmplify Gen2を用いてTypeScriptを用いたフルスタック開発を技術的な挑戦として選択しました。今年にGAされたAmplify Gen2はもちろん、TypeScriptの実装は初めてとなりましたが、公式ドキュメントを参考にハンズオンで手を動かしたり、コード生成ツールを活用する等してサービス開発を進めました。
特にAmplify Gen2のサンドボックス機能については非常に便利で驚きました。ローカルで起動したReactアプリケーションと自分専用のAWSリソースを連携しながら開発することができ、変更が即座に反映されるため、非常に効率的で新しい開発体験を得られました。MVPのような、いち早くアイディアをサービスとして動かしたいといったスピード感が求められるケースに効果的なAWSサービスだと感じました。
同世代のエンジニアとの発信を通じたつながり
参加する前に想像していた以上に大きなメリットだと感じたのが、発信による横のつながりです。ANGEL Dojoに参加されていたパートナー・ユーザー企業の同世代のエンジニアの方々のスキルや積極性の高さに日々刺激を受けていました。活動日の朝会・夕会で行われるLightning Talkで発信をする方、自主的にチーム内で勉強会を開いている方、有志の参加者を募集して毎日技術ブログリレーを運営・開催される方等、特に学びを「発信する」意識を持って参加されていた方が多いと感じました。私自身もそういった発信の機会に手を挙げて取り組むことで、横のつながりを得ることができました。DWSのほっそーとして少しでも認知いただけたならば、個人的にすごく嬉しく思います!
最後に
「ANGEL Dojoは機会があれば是非参加したい!」と思ってDWSに転職し、今年、無事に完走することができてよかったです。
結果として最優秀賞に選ばれることはできませんでしたが、参加したことで得られた学びや成長はすごく大きかったと感じます。今後に活かして精進して参ります!
DWSではこのように個人の成長を後押ししてくれるプログラムに参加する機会を得られます!ANGEL Dojoを気になっている方にとって参考になれば幸いです。