DWSメンバーの生成AI活用アンケート!
生成AI、利用していますか?
最近は普段使うツールの一部として当たり前のように利用している方も多いのではないかと思います。
DWS社内でも最近生成AIの話題が多く、私もDWS入社前に比べて積極的に使うようになったなぁと感じています。
そこで、今回はDWSメンバーに生成AI活用に関するアンケートを取りましたので、公開したいと思います!
大きく業務活用と、プライベート活用の2軸でアンケートを取りましたところ、37件の回答を得られましたので、早速見ていきましょう!
生成AI、業務活用してる?
Q. 普段の業務で生成AIを利用していますか?
そもそも利用してますか?というところで訪ねたところ、約60 %のメンバーが「よく利用している」とのことでした。
「ときどき利用している」も含めると90 %を超えていて、DWSメンバーはかなり生成AIを使っているようですね!
また、今回のアンケートでは全体を通して全く利用していないという回答は1 件でした。
利用する上でそれぞれのモデル・サービスを選択する理由があるかも聞いてみました。
Q. モデル・サービスを選択する理由があれば教えて下さい
- 回答の正確性が高いため
- 精度が高いから
- 精度や速度の面で満足しているので
- 一番バランスが良い
- Bedrockで一番使いやすいから
- 社内で提供されている環境の中で、一番高性能のため
- セキュアに利用できるから
- モバイルアプリ版がユーザー体験よかったので、そのまま使ってきているのが大きいですね。
- 検索が簡単な内容の確認や、思考整理などの問答する場合と、
ソースとして正確性を担保したい・少し複雑な内容の検索で使い分けている - タスクに応じてモデルを選択している
回答の精度、社内環境で自由に利用できる利便性・セキュリティ、が主な理由として挙げられていました。
DWSではAWSで生成AIモデルを利用できるフルマネージドサービスの「Amazon Bedrock」を利用したAIチャットシステム、「Bedrock大好きっ子クラブ」を社内で公開しており、メンバーは自由に利用可能になっています。
(「大好きっ子クラブ」の名前はミームのようなもので、特に意味はありません。多分。)
社内のアカウントからAWS Bedrock経由で利用できるため、セキュリティ観点として理由に挙がりました(もちろん、Bedrock以外の生成AIも社内ルールに沿って利用しています)。
その他、ケースによってモデルを変えているという回答もいくつかありました。AI活用のプロですね!
次に、生成AIをどんなことに利用しているか聞きました。
Q. どんなことに利用していますか?
開発関係
- 簡単なコード生成やJSONなどの形式変換
- コードの修正提案
- コーディング理解や用語の説明
- CDKのコードを提案してもらう
- コードやシェルスクリプトを書いてもらって、それを手直しして利用することがある。
- AWS CLIコマンドの生成
- エラーの説明とか、わからない部分の解説とかがメインです
- 簡単なスクリプトを吐き出させる。コマンドオプションを覚えていない時にコマンドを吐き出させる。
- 新しい言語に触る際、やりたいことベースで技術的な実現方法を回答させて、そこからリファレンスを確認するなどして効率化を図っています。
- 検証のとっかかりとして、コード例を出してもらったりもしてます。
コマンドのオプションを調べる時に、パッと貼ってそれぞれのオプションが何をしてるのか教えてもらったりしてます。
文書系
- 設計書の校正レビュー、知見のない技術に関するアドバイス、プロジェクトの運用ルールの案出しなど
- ワークで文書の叩き台作成等で活用しています。
- 手順書などドキュメントの作成、メール文の作成、簡易的なスクリプトの作成、コードの説明
- 何かに応募するときの応募文を考えてもらう
認定資格の勉強をするときに、わかりやすく説明してもらう - 上手い文章の言い回しを提案してもらう
- 文章をより適切に直してもらう。
- ドキュメントのたたきを作成する時
- ドキュメントの要約
資料作成
- 提案書を書く際の骨子・コンテンツの叩き出し
ディスカッション叩き出し
イベントコンテンツ作成時のペルソナ作成やコンテンツ叩きだし
メールのテンプレ叩き出し - 資料の作成、叩き案の作成
- マーケティング戦略の検討、顧客課題の一般例、言い回しの確認、技術文書の資料調査(情報源を出してもらう)、英語の文法の構造確認など
- 仕様書の素案作成など
壁打ち
- 自分の考えを入力し、おかしいところがないか聞いてみたりします。
- 自分の情報の理解が正しいかの確認問答
- アイディア出し
- 考えを整理するときの壁打ち、設計、実装など
- 業務の中で調べてもよくわからない部分を噛み砕いて解説してもらうのに使ってます。
検索
- 主に検索
- 調べ物
- 情報の検索
DWSはほとんどのメンバーがエンジニアロールなので、コーディングやコマンド周りの回答が多く集まりました。私も、取っ掛かりとして生成AIでやりたいことを入力してコード化してもらい、そこから肉付けしていく、という進め方で開発を行うことはよくあります。
社内チャットを見ていると、レガシー化したコードを生成AIに解説してもらう、といった利用をしているケースもありました。
また、開発関係と同じくらい、文章や資料作成での利用も多く挙がっていました。生成AIにたたき台を作らせるパターンと、作ったものの校正に利用するパターンがあるようです。
回答としては多くはありませんでしたが、生成AIを壁役として利用するのはいい利用方法だと思いました!
生成AIであれば、相手の時間を気にせずに壁打ちができるのでやってみたいと思います。
ちなみに、私はよくAWS周りについて調べる代わりに生成AIに聞いています。
具体的には、事前プロンプトで「あなたはAWS All Certification Engineerです。クラウド初心者の私からの質問に答えてください。」や「あなたはAWS All Certification Engineerです。これから依頼する作業をベスト・プラクティスに沿って実施してください。」と生成AIにロールを与えて質問したり、タスクを投げたりしています。
このプロンプトではロールをAWS All Certification Engineerとすることで、All Certできるくらいの知識と技術を担保させる狙いがあります。
プロンプト: 対話型AIにユーザーが入力する指示や質問
プライベートでも利用してる?
プライベートでの利用状況も少しだけ聞いてみました。
Q. 業務以外での私生活で生成AIを利用していますか?
「よく利用している」の回答がぐっと少なくなって、「よく利用している」・「ときどき利用している」の回答が67.5 %になりました。
「利用していない」と回答したメンバーは8人になり、そのうち内5人は、普段の業務では「よく利用している」と回答したメンバーでした。
生成AIは仕事上では頼れるパートナーになってきていますが、私生活での活用はまだまだ伸びしろがありそうです。
こちらもどんなことに利用しているか聞いてみました。
Q. どんなことに利用していますか?
- 業務と同じ
- 使い方は業務とほぼ同じです。やりたいことベースで実現方法を回答させてから調べるような使い方です。
- イベントの詳細を調べるときに使ったり、海外情報を調べるときも利用しています
- ほとんど知識のない分野について初歩的な調べ物(高度な内容は嘘が交じることが多いので)。自分が書いた文章の添削や英訳など。
- 調べ物
- ちょっとした一般知識の確認など
- 主に検索
- 勉強しながら最近追加された会話できる機能を使って疑問点などを質問しています。
- 英語学習
- 最近は「英語学習でメモした表現や単語リストの日本語訳をマークダウン形式で書いて」といった活用をしています!
- アイディア出し、研究、調査
- 日常生活の中でふと疑問に思ったことやアイデア出しのために利用
- 動画、WEBサイトの要約
- RSSリーダーで流れてきた記事のタイトルを見た時、おそらく自分に関係ありそうなんだけど英語で全部を見るのはしんどい時に、あらかじめ作ってあるプロンプトを使って記事のURLをChatGPTに投げつけて解説してもらってます。
英語のサイトって、ノンネイティブからすると英語で書いてあるだけでそれっぽく見えてしまう恐れがある(英語でテクノロジーのことを書いてあるからって、クリック稼ぎの粗雑なサイトだってきっと存在する)ので、「そのウェブサイトの報道機関としての評価」をAIに一回させて、少しでも確からしさをアップして情報収集するようにしています。
- 技術ブログの執筆
- 子供に対して何かお話しを作ってもらったりしたことはあります
業務利用での回答と変わったところとして、勉強での利用が挙げられていました。生成AIを英語の先生として利用するのは確かに良さそうですね。
また、英語のサイトの翻訳に使うのは定番のケースですが、ウェブサイト自体の評価をAIで確認するというのは初めて聞いた使い方でした。確かに日本語のウェブサイトであれば、そのページが有名な報道機関なのか、個人のサイトなのか、個人サイトだけど権威のある人物が書いているのか、などのバックグラウンドから情報の確からしさを推定することは自力でも可能ですが、ノンネイティブの言語のページの場合かなり難しくなるので、AIを利用するのは手段として良さそうです。
子供に聞かせるお話を作るのは面白い利用ですね!どんなお話ができたのか今度聞いてみようと思います。
ではせっかくなので、この記事のまとめはここまでの記事を読み込ませた生成AIに執筆して貰おうと思います。
生成AIとともに進化する私たちのワークスタイル
今回のアンケート結果から、DWSのメンバーの多くが業務で生成AIを積極的に活用していることが分かりました。コーディング支援、文書作成、アイデア出しなど、様々な場面で生成AIが私たちの強力な助っ人となっています。
一方で、プライベートでの活用はまだ発展途上。これは逆に言えば、今後さらなる可能性を秘めているということでもあります。
生成AIは日々進化を続けており、私たちもそれに合わせて使い方を工夫し、スキルを磨いていく必要があります。ハルシネーションなどの課題はありますが、適切に活用すれば生産性を大きく向上させる強力なツールであることは間違いありません。
これからも生成AIと上手に付き合いながら、より効率的で創造的な仕事のやり方を模索していきましょう。そして、その過程で得た知見や経験を、このブログを通じて皆さんと共有できれば幸いです。
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