CCoE支援におけるデロイト トーマツ グループならではの強み
育休から舞い戻ってきたtecchanです!
育休明けでぬくぬく働けると思いきや、育休取得前に参画していた案件に無事戻らせていただき、即戦力として忙しない日々を過ごしております。
さて、忙しない日々を過ごす中で、お客様から支援を依頼される領域が少しずつ増えてきました。中にはクラウドの専門家という枠組みでは解決できず、デロイト トーマツ グループだからこそ解決できる課題もありました。
今回はそんな経験から、クラウドの専門家として解決できる課題と、デロイト トーマツ グループの力で解決できる課題についてまとめていきます。
AWSパートナー企業とは
これだ、という一文はありませんでしたが、「AWS パートナーネットワーク」 というページに説明がありましたので、そこから引用します。
イノベーション
最新の AWS テクノロジーと広く採用されているクラウドサービスを活用してイノベーションを起こし、ソリューションの構築、AWS での再販売、トレーニング、専門サービス、マネージドサービスの提供など、お客様にパーソナライズされたソリューションを提供します。顧客価値の提供
トレーニング、厳選されたプログラム、専門分野、リソースを通じて、何百万もの AWS のお客様に差別化された価値を提供し、提供内容の深化と多様化を図ります。収益性の高い成長を促進
AWS パートナー収益性フレームワークの枠を超えて、さらに向上するよう促すように設計されたプログラムで、販売を促進しましょう。AWS Marketplace に出品することで運用コストを削減し、より多くの成果を上げ、より大きな成果を上げ、より早く成功できるように支援します。
私の言葉で大変恐縮ですがまとめると「AWSの専門家として、AWSを活用してお客様のビジネスの進化をご支援する企業」と解釈できるかと思います。
デロイト トーマツ グループとは
「デロイト トーマツ グループとは」のサイトから引用します。
デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約30都市に約2万名の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。
デロイト トーマツ と聞くと、「監査法人トーマツ」や「デロイト トーマツ コンサルティング」を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、実際には監査やコンサルティング業務だけでなく、様々な業界におけるプロフェッショナルが在籍するグループとなっています。
デロイト トーマツ ウェブサービスとは
当社についても簡単に紹介します。当社はデロイト トーマツ グループに所属している会社の一つで、AWSのパートナー企業でもあります。デロイト トーマツ グループ内では、クラウドの専門家集団という位置付けにいます。詳細は割愛いたしますので、ご興味があれば以下のページをご参照ください。
デロイト トーマツ グループでの支援
デロイト トーマツ グループでは、実際にどのような支援ができるのでしょうか。現在私が担当している、製造業様におけるCCoE構築支援を例に紹介します。
デロイト トーマツ グループでは、ビジネスの多様なプロフェッショナルが連携するMDM(Multi-Disciplinary Model)を採用し、クライアントの期待を超える総合的なサービスを提供しています。本案件ではその業界のプロフェッショナルがLCSP(Lead Client Service Partner)として参画し、クライアントの課題を的確に把握しながら、DWSメンバーが現場支援を担当する体制でサポートを行っています。
LCSPとの連携という面では定例での報告や相談の他、特別な対応が必要な際には週に何度もアドホックな打ち合わせを設定する場合もあります。このように、現場で支援をしているDWSと業界のプロフェッショナルであるLCSPが連携することで、より強固な支援体制を構築しています。
このような体制下でのお客様への支援を通じて、当グループだからこそ提供することができた価値が多々あると感じました。それを以下3つに整理します。
課題を起点に考えられる
例えば当社DWSは、AWSのマスターアカウント管理やプラットフォームエンジニアリングを得意とする企業で、CCoEを技術面から支援する企業であるとします。その中で、もし「経営層と連携して、製造業の今後の動向という観点からCCoEの果たすべき役割を考えて欲しい」というご要望をいただいたとします。
この場合、当社だけではこのご要望に対して十分なご支援をするのは難しいです。なぜなら当社はエンジニアリングに特化している会社であり、製造業の今後の動向という観点について、テクノロジー目線での展望は調査する事ができますが、ビジネスを中心に考えることは得意としていないからです。
もし依頼を受けた場合は、「製造業の今後の動向」という部分をテクノロジーの目線で解釈してソリューションを検討することになると思います。しかし、これではお客様の課題についてお客様の目線でディスカッションをしたり、深堀りをすることができません。
しかし実際にはデロイト トーマツ グループでは上述の通り、国内約30都市に約2万人の専門家を擁しています。「製造業の今後の動向」という観点でのディスカッションが必要な場合は適宜業界のプロフェッショナルと連携を取り、自分たちの得意なソリューションとは別で、お客様の課題を中心に考えることができる体制が整っています。
私も最近「自分たちができるできないじゃなくて、お客様の課題を起点にまずは考えるように。」ということを、上司から徹底して言われています。自分たちのソリューションありきではなく、お客様の課題を起点に考えられるというのは、当社および当グループの強みであり、自信を持ってお客様に提供できる価値なのだと思います。
全方向でのソリューションを提供できる
お客様の課題を起点に考えたあと、当社、当グループとしてどのようなご支援を提供できるかを考えるフェーズとなります。その際にも、DWSができる範囲に関わらずソリューションを検討することが可能です。例えばソリューションがクラウド関連のものであればDWSが担当しますが、テストの品質を担保したいというご要望や、社内システム全般のセキュリティを強化したいというご要望をいただいた場合には、それに特化したグループ内の会社をご紹介することもあります。
また、当社としても紹介したら終わりではなく、案件の内容や自分たちが今まで行ってきた支援を元に継続して連携を取り、よりお客様に高い価値をご提供できるような体制を構築し続けます。このようにグループ内の連携を強みに、全方向でのソリューションを提供できるのも当グループの強みであります。
各専門家の知見を元に現場メンバーが成長できる
上述の通りグループ内の専門家との連携によりお客様目線で考える事ができるのが当グループの強みですが、同時にそこに参加している個人としても視野が広がり、より質の高い現場支援ができるようになる、という側面もあります。一例として私の例を紹介します。
私はプロジェクトマネージャーとクラウドエンジニアの経験がありますが、アドバイザリー業務の経験はありませんでした。しかし、現在入っている案件ではCCoE構築支援ということもあり、技術の範囲だけではなくCCoE全体のアドバイザリー領域の知見が求められることも多々ありました。
ここまで紹介した通りグループ内の専門家と連携しているため、現場で私の知見が足りない際はグループ内のプロフェッショナルからアドバイスをもらい、現場でそれを展開していました。こういった支援が一年ほど続いています。そうすると、徐々にプロフェッショナルとの連携が円滑に進むようになってきました。以前はイチからプロフェッショナルのアドバイスをもらっていたところが、現場メンバーである程度のアドバイザリーを行い、グループ内の専門家とはより的を絞って深いディスカッションができるようになりました。その結果、お客様へ提供できるソリューションの品質もどんどん高まりました。
この結果、元々当社はプロジェクトマネージャー、クラウドエンジニアとして案件に参画させていただいておりましたが、今ではそこに限らず、幅広い相談をいただけるようになりました。これはデロイト トーマツ グループのプロフェッショナルとして、自分のできる範囲での支援に留まらずに、お客様の課題に対して何ができるかを徹底的に考え抜き、それを実行し続けた結果だと思います。
このように、デロイト トーマツ グループでは、グループ内のメンバー同士が連携することで、さらにレベルの高いプロフェッショナル集団に成長し続けることができる環境になっているのだと感じました。
まとめ
デロイト トーマツ グループでの支援は、ソリューションありきではなく、お客様の課題を起点とすることを徹底的に追求しています。その上で、その課題に対して自分の見える範囲だけではなく、国内約30都市の約2万名の専門家にまで視野を広げて支援の検討をします。
このような支援ができるのがデロイト トーマツ グループの大きな特徴であり、実際に私のお客様からも高い評価を受ける事ができています。これからのグループの強みを活かして、ソリューションありきのご支援ではなく、お客様の本質的な課題に寄り添った支援を徹底して行こうと思います。
以上、デロイト トーマツ グループの強みを間近で目の当たりにしたtecchanがお送りしました!