スクラムイベント紹介(レトロスペクティブ)
ごあいさつ
DWSのみやたんでございます。
2023年になり、直近でスクラムマスターとして、追加プロジェクトを実施する機会をいただきました。立て直しプロジェクト的な位置付けです。困難なことも多そうですが、ここで経験した情報も今後ブログにしていけたらと考えております。
私の投稿するブログでは、定期的にスクラムに関連する記事を作成していこうと思います。
スクラムにつきましては、以前に記事を作成しておりますので、「スクラムって何?」という方は、ぜひ以前私が掲載した記事をご覧ください。
前回は、「スプリントレビュー」についての紹介をさせていただきました。
今回は、スクラムイベントとして4つの必須イベントのうち、最後に紹介する「レトロスペクティブ」です。
「レトロスペクティブ」とは?
一言で申しますと、「振り返り」となります。1スプリントの中で実施したことを振り返って、次のスプリントに向けてどうすればより良いチームができるのか話し合います。
大きく3点ポイントを挙げます。
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疎かにせず、スクラムチーム全員できっちりと行なうこと。
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振り返りを実施したら、改善する内容を決定して、次のスプリントで実践してみること。
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常に前向きな姿勢で行なう前提とすること。
「レトロスペクティブ」の実践
目的
スクラムチームの品質や効果、有効性を高めるために取り組みます。
実施の流れ
レトロスペクティブの流れとして、直近のスクラムで実践している流れを紹介します。
以下一例となっております。
- みんなで記載ができるツールを準備する。(リモート参加者がいる場合はオンラインホワイトボードツールなどで、一斉に意見が記載できることが望ましい)
- スプリントを通じて「良かったこと、継続したいこと」「うまくいかなかったこと、止めたいこと」「感謝やちょっとした話したいこと」を参加者に記載してもらう。
- 記載した内容を発表してもらう。全部を読み上げる必要はなく、類似意見は、発表前にまとめる等の工夫を入れることもある。
- 次回スプリントに取り入れたい改善項目案を記載してもらう。
- 次回スプリントに取り入れたい改善項目を「一つ」に決定する。次スプリントバックログの「最優先」に決定した改善項目を入れる。
- 自己評価を記入してもらう。5段階評価で、「個人」「チーム」「会社(組織)」の満足度を記載。数十文字程度でその評価とした理由も含めて残してもらう。
実施時に注意していること
主に注意していることを以下に箇条書きでまとめてみました。
- 前向きな姿勢で参加してもらうように促す。
- 表情が見えるように配慮する。(オンラインならカメラオン)
- 参加者にまんべんなく意見を求める。
- チーム関係性強化のため、参加者は積極的に対話してもらう。
- 慣れてくると時間が長くなりがちのため、時間を意識した運営を心がける。
- 改善項目は「一つ」にする。(以前改善ネタを複数入れて一部やりきれないことがあったため。確実に一歩ずつ改善するために、現在はこちらで調整。)
- 改善項目は必ず次回スプリントで取り組む。
- 自己評価は、各スプリントで毎回行なう。傾向分析に役立てるようにする。評価が低い参加者には話を聞いて、対策を考える。
ファシリテートは、毎回試行錯誤しながら参加者の反応を見て修正しています。
上記の注意点もふまえ、目的を忘れずにみんなで取り組むようにしています。このイベントがスクラムイベントの中でもスクラムマスターの最も腕の見せ所になると考えます。
まとめ
今回は、スクラムイベントの最終回として、「レトロスペクティブ」について記載しました。
スクラムマスターとしてメンバーに本イベントの有効性を感じてもらうことがすごく大切だと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。