Zoomはどうやってトラフィック急増に対処している? クラウド業界ニュースまとめvol.6 by MMM
こんにちは、MMMです。
各国で新型コロナウイルスの被害が長引いており、ロックダウンの延長などが取り沙汰されています。テレワーク化のトレンドは、一過性のものではなく今後も長く続くのかもしれません。以前から働き方改革が叫ばれてきましたが、新型コロナウイルスによって意図せず実現してしまうのかもしれませんね。
今回も、テレワーク化に伴うクラウド業界の動向や、AWSの重要なアップデートなどの情報をお届けします。
クラウド技術
AWS WAFが、AWS WAF Classic から WAF ルールを変換するための移行ウィザードのサポートを開始 - AWS(2020/4/29)
AWS WAFの移行ウィザードによって、AWS WAF ClassicからWAFルールを簡単に移行できるようになりました。WAFルールを手動で変換する必要が無くなったため、大幅な作業コスト削減に繋がります。
#### Zoom、わずか4カ月で参加者が1000万から3億超へ。急増への対応でOracle Cloudへインフラを拡張。AWS、Azureに加えて - Publickey(2020/4/30)
https://www.publickey1.jp/blog/20/zoom410004oracle_cloudawsazure.html
世界中でユーザーが急増しているZoom。爆発的に増えるトラフィックに対処するため、AWSとAzureに加えてOracle Cloudを導入したことが発表されています。既に毎日7ペタバイトのトラフィックをOracle Cloudに転送しているようです。
#### Amazon Connect がテレフォニーの料金を引き下げる - AWS(2020/4/30)
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/04/amazon-connect-decreases-telephony-pricing/
コンタクトセンターサービスのAmazon Connectが、通話の発信にかかる料金を引き下げました。日本への発信は、0.1 USD/分から 0.0844 USD/分に 16% 引き下げられています。 世界中に巨大なデーターセンターを持つAWSのスケールメリットが、ここにもよく現れています。
#### Amazon Connect Now Supports Automatic Offline Agent Status - AWS(2020/5/11)
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/05/amazon-connect-supports-automatic-offline-agent-status/
Amazon Connectにおいて、Contact Control Panel (CCP) からログアウトした際に自動的にステータスをオフラインにしてくれる機能が追加されました。これまでは席を離れる際に手動でステータスを変更する必要があったため、便利なアップデートですね。
クラウド業界
「在宅」遅れるコールセンター 感染不安でも企業が動けぬ事情 - ロイター(2020/5/5)
https://jp.reuters.com/article/coronavirus-callcenter-idJPKBN22H0AS
コールセンターをテレワーク化できない理由として、サービスの発注元である顧客企業との契約で縛りがあることや、顧客の個人情報を扱うためセキュリティ的に難しいこと、顧客が持つ製品と同じものをオフィスで確認しながら対応する必要があることなどが挙げられています。
#### 2019年のクラウド基盤サービス市場は、前年比134.5%の7,800億円 - 矢野経済研究所(2020/5/12)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2431
矢野経済研究所より、2019年の国内クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービスの市場規模が発表されました。コンテナやマイクロサービスの利用増加、金融機関の勘定系システムでのAWS導入などが市場拡大を牽引しているようです。
働き方
テレワーク導入で都心部のオフィス賃貸解約や面積縮小の動き - NHKニュース(2020/5/11)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012425101000.html
テレワーク化が進むことによって、都心部に設けたオフィスは、作業スペースからコミュニケーションの場へと機能が変化すると指摘されています。これからは「あえてオフィスに集まる理由」が問われるようになるのかもしれません。
今後も役に立つクラウド業界ニュースをお届けします。