JIRAプロジェクトでカスタマイズしているワークフローとボードの設定
最近、朝と夜の筋トレに加えて間食をやめ、昼は低カロリーのサラダチキンを食べて肉体改造に勤しんでいる、神奈川県在住35歳、MMM代表の国本です。
先日、新規事業など継続的開発が見込まれるプロジェクトでのJIRA運用でMMMのJIRAプロジェクト運用を簡単にご紹介しましたが、今回はJIRAプロジェクト運用で、カスタマイズしている ワークフロー
と ボード
について少し書いてみようと思います。
JIRAは高機能でカスタマイズ項目も多彩な為、どのように運用すればよいか迷ってしまうという話を聞くことがありますが、MMMではプロジェクトの枠組みは、基本的にはJIRA標準(スクラムソフトウェア開発
やプロジェクト管理
)を利用し、 ワークフロー
と ボード
のみをカスタムして、プロジェクト運用しています。(2017年5月現在のお話)
JIRAプロジェクトのワークフロー
JIRAプロジェクトでは、ストーリーやタスクなどのステータス(現在の状態)を管理する枠組みとして、 ワークフロー
という機能が設けられており、この ワークフロー
を予め定義し、JIRAプロジェクトに適用しておくことで、ステータスを一定のルールで運用・管理していくことが可能です。
MMM標準ワークフロー
MMMでは全プロジェクトで共通のワークフローを採用し。
- クライアントワーク(受託開発)と自社サービス開発のプロジェクト種別は問わず共通化
- タスクを直感的にわかりやすく可視化し、メンバーが主体的に動けるようなステータスの運営
- 1週間単位でのスプリント運営を想定したステータスの粒度の均一化
これらを実現するため
このような形で定義しています。
各ステータスについて
OPEN
ストーリーやタスクがJIRAプロジェクトで起票された時に、一番最初にセットされる初期ステータス。
遷移先となるステータス: TODO
TODO(やること)
MMMでは、スプリントの単位を1週間としており、当週のスプリントで実施すべきストーリーやタスクにセットされるステータス。
遷移先となるステータス: IN PROGRESS
or OPEN
IN PROGRESS(進行中)
TODO
ステータスからアサインされた担当者が作業を行っているストーリーやタスクにセットされるステータス。
遷移先となるステータス: Review
or TODO
Review(社内レビュー)
作業が完了し、コードレビューやドキュメンテーションレビューなど、社内の受け入れ中のストーリーやタスクにセットされるステータス。
遷移先となるステータス: UAT
or IN PROGRESS
UAT(ユーザ受け入れ)
社内レビューが完了し、プロダクトオーナーやクライアントワークにおけるお客様側での受け入れテスト中のストーリーやタスクにセットされるステータス。
遷移先ステータス: IN PROGRESS
or DONE
※UAT
でNGとなった場合は、 Review
ではなく、 IN PROGRESS
へ遷移させる
DONE(完了)
受け入れテストが完了し、プロダクション環境へ展開されたストーリーやタスクにセットされるステータス。
ポイントは Review
と UAT
という2区分のレビューステータスを設けることで、ストーリーやタスクの現在のボールが、どのレビュー者に渡っているかという点を可視化しているところです。
JIRAプロジェクトのボード
もう一つのカスタムポイントとして、JIRAでは、単一、もしくは複数のJIRAプロジェクトの課題を、柔軟な形で可視化できる ボード
という機能があります。
ボード
には
- スクラム
- かんばん
の2つの種類があり、複数のボードを連携したり、組み合わせて利用することも可能です。
※ スクラム
と かんばん
の違いはこちら
MMMではシンプルに、JIRAプロジェクトの定義で
スクラムソフトウェア開発
を採用しているプロジェクトでは、 スクラムボード
プロジェクト管理
を採用しているプロジェクトでは、 かんばんボード
として使い分けており、基本的には1プロジェクト1ボード運用です。
ボードセッティング
ボード設定は上述の MMM標準ワークフロー
に準拠し、ワークフローで定義したステータスと、ボードの列が対になるようにセットしています。
このようなボードを活用することで、各ストーリーやタスクが一覧(かんばん)化され、プロジェクトメンバー全員で進捗状況を直感的に把握することが可能となり、かつドラッグ・アンド・ドロップの操作のみでステータスの変更も容易となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ワークフローとボードのカスタムはブラウザのみで簡単に設定でき、この2つのカテゴリーをチームにフィットするようにカスタムするだけでも、JIRAを活用したプロジェクト運営に大きな効果があると感じています。
今後のプロジェクトやチームの拡大に備えて、より効率的なプロジェクト運営が行えるよう、日々改善を重ねていくつもりです╭( ・ㅂ・)و