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リモートワークに向いていない人

MMM Corporation
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弊社では全員がリモートワークを行っている。
チームメンバーは、自宅なりコワーキングスペースなり自分の仕事がしやすい環境でそれぞれが働いている。
最近リモートワークを採用する企業も増えてきているとはいえ、実際にどうやっているのかは参加してみないとわからないことが多いと思う。
弊社では採用選考時に、インターン期間(1〜2週間から数ヶ月間。人によってまちまち)として実際にリモートワークで業務を行っていただき、リモートワークとはどんなものか、どういう風に業務をするのか、メンバー間のコミュニケーションをどう取っているのか、等リモートワークに対する理解を深めていただき、認識の相違がお互いにないことを確認した上で入社、という選考プロセスを設けている。

それでも、入社後に「やっぱりリモートワークは合わない」と辞めてしまう人もいる。
今回は、「リモートワークは合わない」という理由で辞めてしまった人について感じた共通点をまとめてみる。

進捗の共有ができない

リモートワークを行う上で、作業の進捗がどうなっているのか(予定どおり順調なのか、ハマっているのか、何に取り組んでいるのか)を、チームメンバーにわかってもらうことは非常に重要である。
リモートワークでは、お互いの姿が見えないため、積極的に、能動的に、 Slack 等で共有しないと、他のメンバーにはまったくわからない。
もし何かにハマっているようなら、他のメンバーが手助けできるし、作業が順調で余裕があるなら、他のメンバーのタスクを作業分担する、ということもできる。
「進捗の見える化」について、かなり口酸っぱく伝えていたつもりだったが、「リモートワークが合わない」人はこれがなかなかできなかった。
そのため、数時間ごとに Bot で進捗を報告してもらうようにしていた。

逆にそれがストレスになった。私には合わない、という考えになってしまったようだが……。

他のメンバーから、以下のような質問が来るようなことがあったら、要注意。

「今どんな感じですか?」
「ハマってますか?」
「今どこに手を付けてますか?」
「次はどこに着手しますか?」

もっと積極的に作業状況をメンバーに共有しないと! と意識することが重要である。

自己管理、スケジュール管理ができない

弊社では、海外からリモートワークを行っているメンバーもいる。
時差があるため、みんなで同じように決められた時間に業務を開始して、決められた時間に終わる、ということはしていない。
各自の判断で、いつ業務を開始するか、ということを決めてもらっている。
朝早く始めて、早めに切り上げる人もいれば、遅めに開始して夜遅くまでやっている人もいる。
今日は午後早めに終わりたいから、ちょっと早く始めようとか、朝早く起きたから早めに開始して、早めに切り上げよう、ということも普通である。
そのため、体調管理も含めた自己管理やスケジュール管理がローカルワークよりも重要となってくる。

「リモートワークが合わない」人は、例えばゲームをしてて夜更かしをしてしまったとか、体調が悪くて休むとか、寝坊してしまって毎朝行っている Skype での定例ミーティングに遅刻する、等があった。
そういったことが繰り返されると、他のメンバーからも信用を失うし、業務としても重要な部分は任せることができない。

雑談に参加しない

リモートワークでは、ローカルワークに比べて雑談が重要な役割を占める。
ローカルワークをしていると、「しゃべってないで仕事しろ!」とか言われることがあるかもしれない。
リモートワークでは違う。リモートワークでは、「もっと積極的に雑談に参加して!」「リアクションを付けるだけでもOKだから!」となる。
チームメンバーとの信頼を築くためには、コミュニケーションが必要不可欠である。
リモートワークではローカルワークに比べると、何気ない日頃の雑談も積極的に意識して Slack に投稿することが必要になる分、ハードルが高くなる。
雑談に参加することで頻繁にチームメンバーとコミュニケーションを取って、信頼を深めていく、そういうことが必要なのだ。

「リモートワークが合わない」人は、雑談への参加が極端に少なかった。
リアクションを付けることも少なった覚えがある。
普段から雑談への参加がまったくないと、「この人はどういう考え方をする人なんだろう」という疑問がメンバー内でも出てきてしまう。

雑談は、リモートワークで業務をする上で重要なこと ということを意識できるかどうか。
これが意識できないと、やはり「リモートワークは合わない」となってしまう。

まとめ

リモートワークは、チーム内の信頼関係が大前提 となる働き方だ。
「ちゃんと業務をしているか」「サボっていないか」監視が必要となってしまうようなメンバーがいると成立しない。
上記で挙げた項目についてもすべて信頼関係を築く上で大事なことであり、リモートワークでは必須となるものだ。
それが恒常的にできない人はリモートワークは向いていないと思う。
そういう人は遅かれ早かれ、働き方が合わなくて去っていくことになるんだろうな、と感じている。

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