リモートワーク

リモートワークにおける個人レベルの事業継続性について

shimo

リモートワークというのは一般的に、会社全体で見た時に事業継続性が高い形態であると言えると思う。皆が一緒の場所で働く場合、そのオフィスが地震などの自然災害で使えなくなった場合、一気に業務継続が難しくなる。また、社員間でインフルエンザが蔓延するという事態などもありうる。それに対して皆がいろいろな場所で働いている場合、そういったリスクは減る。大きな企業では全国にいろいろな拠点があるだろうからリスクヘッジは行いやすいが、小さな企業になると拠点を多く持つわけにもいかない。自然災害の多い日本において、(場所によってもリスクは変わるが)一箇所にオフィスを作るリスクは大きい。弊社は小さい企業だが、各自がバラバラな場所で仕事をしている上、地域的にも東京・名古屋などと分散されており、事業継続性の意味で一般的な小さな企業よりもリスクは小さいと考えている。

ただし、会社の事業継続性のベースには個人の事業継続性があり、今回は個人レベルでの事業継続性を考えてみる。
例えばPCが壊れて仕事ができない、ネットワークにつながらなくて仕事ができない、などなど。大きな自然災害の場合に個人レベルで業務が止まってしまうのは仕方がないが、防げるような小さな障害で業務が止まってしまうことは避けたいところであり、これらは個人レベルでの対策をとる必要がある。
私はたまに海外で働いていることもあることから、日本で働く場合にも増してこれには注意する必要があると考えている。
事業継続計画については真面目に書けば本になってしまうような話であるが、今回はゆるく、私が実践していることに触れながらご紹介したい。

基本はあらゆるものを多重化し、 いざという時にはバックアップを使用できるようにしておくことである。

PC環境

PCというものは壊れる可能性があるものである。これはなかなかとれる対策はシンプルで、もう一台PCを持っておく、手に入る環境を整えておくぐらいになるだろうか。私は現在はサブとしてはWindowsマシンを持っているのみであり、いざというときの業務には心もとないため、もう一台MacBookを用意しておきたいと考えている。
MacBookについては、日本でも壊れることはあるので海外に限った話ではないが、どこでマシンが変えるか、電源などのアクセサリーをどこで変えるかはあらかじめチェックしてある。むしろ、今のところマシンが調達できない場所では働いていない。それを考えるとリモートワークができる場所が限られてくることも事実である。また、新しくMacBookを調達した場合にすぐにデータはバックアップから復元可能なようにしてある。(バックアップについては後述)

ネットワーク環境

弊社のようなIT関連企業では特に、ネットワーク環境というのは仕事をする上での生命線となるから、出来る限りのバックアップを準備することが望ましい。私は大きくは以下のネットワーク環境を準備している。

  • 家の固定回線ネットワーク
  • コワーキングスペースのネットワーク
  • 携帯回線でのネットワーク

海外で働いているときも同様で、宿のネットワーク・コワーキングスペースのネットワーク・携帯回線でのネットワークを準備している。ただ、海外にいるとちょっと勝手が違う部分もあり、以下の点に気をつけている。

  • 休日が日本と違う。
    コワーキングスペースによっては休日が休みになるので現地の休日をチェックしておく。また、休日にコワーキングスペースが空いているかをチェックしておく。

  • 突然コワーキングスペースがつぶれるかもしれない。
    事前連絡なしに突然つぶれる可能性を考え(日本だと「突然」というのはまず考えられないが、アジアなどではあり得る話である。)、何箇所か使えるコワーキングスペースを確保しておく。
    また、町中のカフェでもWifiが飛んでいるところが多いが、回線速度のバラ付きが大きく信頼性がちょっと低いので、私は普段仕事に使うことはない。ただ、いざとなった場合のバックアップにはなり得る。

  • 携帯回線について
    携帯電話はSIMフリーのiPhoneを使い、現地のSIMを挿して使っている。ちなみに私がよく行くタイではTrueMoveを使っているが、首都バンコクでは4Gもかなり普及しておりかなり快適かつ安価に通信が可能である。宿のネットワークが遅い場合には携帯回線でテザリングをする場合もある。

データ

業務上の皆が必要なデータの多くは、個人端末の他、共有サーバにも配置されているので、ネットワーク環境があれば基本的には必要なデータは復帰できる状態である。ただ、それでも個人レベルの各種データをバックアップすることは重要である。現状、バックアップは以下の3箇所にとっており、PCを合わせると4重化していることになる。

  • 家のTimeCapsuleにTimeMachineでスナップショットをバックアップ
  • USBディスクにTimeMachineでスナップショットをバックアップ
  • クラウドサービスを使ったバックアップ

正直4重化はやり過ぎ感はあるかもしれない。ただ、各バックアップ作業はほとんど意識する必要がないし、作業の手間がかかることもない。また、海外に行く時にはUSBディスクは持って行くが、家のTimeCapsuleへのアクセスができなくなるため、1つのバックアップが減ることになる。
また(あっては欲しくないが)、仮に何も持たずに外出している間に家が火事になってしまうといった時には、PC・家のTimeCapsule・USBディスクが全滅してしまう可能性もゼロではない。したがって、それを考えてもクラウドサービスを使って地理的に離れた場所にバックアップを取るのもいいのではと考えている。

ただ、現状で1つ問題を感じているのは、上記の前2つは両方ともTimeMachineを使っているところで、TimeMachineに何らかのバグなどがあった場合に両方のバックアップからの復元ができなくなる可能性があり得る。そこはリスクだと思っていて、今後USBディスクへのバックアップはTimeMachineでなく、別の手段でバックアップしようと思っている。その際に重要なのは手間がかからないことである。現状のバックアップは、バックアップ作業自体をほとんど意識、作業することがなくバックアップができているため、同様に簡単な手段でバックアップするうまい方法を考えている途中である。

場所

私はたまに海外でしているわけだが、これも1つのリスクヘッジの一環とも言えるかもしれない。何らかの理由で今の場所で仕事ができなくなった場合に、どこかに移動して仕事をできるというのも重要(かもしれない)。

上記であげた以外に、海外で日本よりもリスクが高いと考えられるものとして、盗難があげられる。これは単なる旅行の話っぽくなってしまうが、ちょっとだけ書いておくと、これも多重化が重要である。
貴重品は1つの場所に持たない。持ち歩くものと宿に置くものを分ける、また、宿の中でも何箇所に分散させておく。ただ、やり過ぎると自分でも置いた場所を忘れてしまって、そもそも持ち帰るのを忘れたりするので注意。。。

まとめ

ここまで書いてきたが、重要なのは、そもそも 健康 でいること!これはもちろん業務継続性という意味もあるが、もっともっと大事な話である。
私は体重が気になっているので、今度iPhoneと連動して体重を記録できる体重計を、弊社の業務効率化グッズ制度を使って購入しようと考えているところである。

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