AWS認定試験で1000点満点を取ったお話
1. はじめに
こんにちは。yoshiです。
昨年末に「AWS Certified Security - Specialty」の試験を受けて、自分でも驚きの1000点満点を取得することができました。
結果だけ見ると、満点取った。すごいねで終わってしまうのですが、今回は2023年にどんな勉強をして、最終的にAWS試験の満点に繋がったのか振り返ってみたいと思います。
2. 全冠後は勉強のモチベーション低下
AWS認定試験としては、2022年に全冠を達成して「2022 APN ALL AWS Certifications Engineers」に選出していただいたことがあります。
2022 APN ALL AWS Certifications Engineers の発表
しかし、その後しばらくの間、資格を取得するということに対して、新たな目標を見つけることができないままでいました。既に持っている資格を維持するということに対して、仕事が終わった後の子供を寝かしつけた後に時間を作って勉強するだけのモチベーションは湧いてきませんでした。AWSパートナー企業に在籍する身としては、AWSの資格を保持することはとても重要なことでありますが、AWSの更新試験を受ける気にもなれず、それまで取得していた資格も次々と喪失していくことになりました。
3. 違った目標を立ててみる
そんな中、2023年に入り、セキュリティ関連の業務をするようになり、AWS以外のAzureや、Google Cloudなど、他のクラウドのセキュリティにも興味を持つようになりました。それまではAWSのことだけを勉強してきましたが、AWS資格全冠という1つの山を登り終えた後に、他のクラウドではどうやっているんだろうという純粋な興味が湧いてきました。
セキュリティでなくても、AIでもマイグレーションでも良かったのかもしれませんが、たまたま仕事でセキュリティ関連のことをしていたということがきっかけで、クラウドセキュリティの分野でもっとスキルの幅を広げていけたらと思い、AzureとGoogle Cloudのセキュリティ関連の資格試験に挑戦することにしました。
AzureやGoogle Cloudの業務経験は全くのゼロですが、DWS社内にはAzureを使用しているプロジェクトチームもあり、勉強会に参加したり、チームメンバーに質問したりして、経験が足りない部分を補うことにしました。
その結果、2023年には以下の資格を取得することができました。
試験日 | 試験名 | スコア |
---|---|---|
2023/05/22 | Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate(AZ-500) | 829 |
2023/08/03 | Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate(SC-300) | 906 |
2024/08/31 | Microsoft 認定資格: サイバーセキュリティ アーキテクト エキスパート(SC-100) | 937 |
2023/10/19 | Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer | 不明 |
2023/11/13 | Google Cloud Certified Professional Cloud Security Engineer | 不明 |
2023/12/27 | AWS Certified Security - Specialty | 1000 |
特に、Azureのセキュリティ領域でのエキスパート試験である「SC-100」、Google Cloudのセキュリティ領域でのプロフェショナル試験である「Professional Cloud Security Engineer」に合格できたことは自分にとっては満足のいく結果でした。もちろん業務経験はないので、実戦の場ですぐに戦力にはならないかもしれませんが、クラウドセキュリティを俯瞰して見ることはできるようになったかと思います。
2023年はクラウドセキュリティを勉強すると決めて資格に挑戦してきたので、最後はやはり失効してしまったAWSのセキュリティ試験である「AWS Certified Security - Specialty」試験を受けずに年は越せないと思い、年末の慌ただしい中、駆け込みで12/27の業務終了後に受験しました。結果満点を頂いて、この1年、AzureやGoogle Cloudなどのクラウドの勉強をしたことは「無駄な寄り道」ではなかったと誰かに認めてもらえたような気がして、誇らしい気持ちになりました。
4. アウトプット力を鍛える
この勢いのまま2024年は、社内で「AWS Certified Security - Specialty」試験対策の勉強会を週次で開催することにしました。
DWSは、2023年3月にAWSから「AWS セキュリティコンピテンシー」の認定を受けましたが、その要件の中には、セキュリティに関する高い専門性を維持する仕組みが存在していることを証明する必要があり、それ以降、セキュリティ関連の勉強会やハンズオン会なども頻繁に行われるようになりました。自分もいつかはセキュリティに関する勉強会を開きたいと思っていましたが、ようやく今になって開くことができました。
DWSブログ - 「AWS セキュリティコンピテンシー」認定を取得しました
デロイト トーマツ、AWSセキュリティコンピテンシーの認定を取得
自分は元々極端にインプットに偏った人間で、あまりアウトプットが得意ではなく、このブログを書くのもそうですが、勉強会を開いて自分から発信するとか「面倒くさいなあ」って思ってしまうところがあります。やらずに済ませられるのであれば、やらずに済ましたいという根っからの性格みたいなところがあります。ですが、ここでやらなかったらたぶん一生やらないだろうなというのもあって、勉強会の開催を決めました。
実際、勉強会を開催してみると、むしろ勉強になってるのは自分のほうではないかと思うくらい勉強になっています。教えるという立場になってアウトプットしていこうとすると、いろいろなところが理解できていないと改めて思い知らされます。自分ではわかったつもりになっていたけど、質問されて説明できなかったりすると、まだまだだなぁと実感します。資格の勉強でなんとなく理解していた内容も、人に説明するためにはより深い理解が必要です。相手にわかりやすく理解してもらうには、事例や比喩を使って説明したり、根拠を持って説明することが重要であると思います。
そして「根拠を持って回答を導く」ことは、実際にお客様と対面して、お客様にシステムの提案や説明をする際も絶対に必要なスキルであると確信しています。
AWSの試験、たかが試験かもしれません。合格さえできれば、あまり勉強に時間をかけず合格しても、時間をかけて合格しても、同じ合格に変わりありません。しかし、じっくり時間をかけて1つの設問と向き合い、根拠をもって回答を導き出すトレーニングをして身につけた筋力は、きっといつか自分のために働いてくれるだろうと信じています。
5. さいごに
今年ももう1ヶ月が過ぎました。2024年もまた新たな目標を立てました。ここでは発表しませんが、2024年の終わりに発表できるように目標に向かって邁進していきたいと思います。