プロジェクト管理

スクラムイベント紹介(スプリントプランニング)

miyatan

ごあいさつ

DWSのみやたんでございます。

先日、社内全体でスクラム実践に関する情報共有会を推進し、実績や取得知識を紹介することで、有意義な意見交換ができました。

こちらのブログでも、定期的にスクラムに関連する記事を作成していこうと思います。

スクラムにつきましては、以前に記事を作成しておりますので、「スクラムって何?」という方はぜひ以前私が掲載した記事をご覧ください。

今回より私の投稿記事では、スクラムイベントに関する内容と実践した中で注意していることを記載していきたいと思います。

スクラムイベントとして、必須と言われているものは全部で4つありますが、今回は一つ目のスプリントプランニングです。

「スプリントプランニング」とは?

直近のスプリント(※1)で実施することを計画するイベントです。
主にスプリントの初日で実施します。スクラムガイドに記載されていますが、このスプリントプランニングで重要な3点が以下となります。

  1. このスプリントはなぜ価値があるのか。
  2. このスプリントで何ができるのか。
  3. 選択した作業をどのように成し遂げるのか。

上記の3つが本イベント終了後にしっかり説明できるか確認します。

(※1)スプリント
簡単に表現すると開発サイクルの単位。1週間から1ヶ月の間で設定されることが多い。
DWSでは2週間を1スプリントとすることが多い。
スプリントは毎回決まった長さ(2週間なら2週間固定)とする。
前のスプリントが終了したら、すぐに次のスプリントに着手する。

「スプリントプランニング」の実践

目的

スプリントゴールとスプリントバックログ(※2)を作成します。

(※2)バックログ
達成したい仕事(タスク)の集まり。

実施の流れ

イベントの流れとして、直近のスクラムで実践している一例の流れを紹介します。

  1. 前スプリントまでのベロシティ(※3)状況と本スプリントからキャパシティ(今回の予定タスク量)の予想を立てる。
  2. スプリントゴールを決定する。
  3. キャパシティを元にスプリントバックログを作成する。
  4. スプリントバックログを見ながら、各タスク(バックログアイテム)ごとの受入条件を確認する。
  5. スクラムチーム全員で合意して、スプリントを開始する。

(※3)ベロシティ
過去の実績のこと。

実施時に注意していること

主に注意していることを以下に箇条書きでまとめてみました。

  • キャパシティは開発者の休暇等を考慮する。
  • キャパシティに本プロジェクトの開発以外の時間も考慮する。(プロジェクト外の活動も考え、その分は差し引いておくこと。)
  • ベロシティを高く設定しない。(成功体験の積み重ねの方が自信を持った良いチームができるから。前回までの平均で設定する。早く終わった分で追加対応ができるようにしておく。)
  • 想定される割り込みタスクや割り込みが入ったときの対応を考慮する。
  • スプリントゴールは、シンプルに1、2行で表現する。上述した「重要な3点」を意識する。
  • スプリントゴールは、スプリントレビューで何を示したいかも考える。
  • スプリントバックログは、優先度順に並んでいること。
  • スプリントバックログのタスクが大きすぎないか。
  • 受入条件(各タスクを完了とする条件)は、みんながわかりやすく理解しやすいか。

まとめ

今回は、スクラムイベント一つ目の「スプリントプランニング」について記載しました。
次回は、スクラムイベント二つ目として、「デイリースクラム」について記載しようと思います。

最後に一つ注意点を記載します。

スクラムはフレームワークなので、プロジェクトにより変化させることが必要と考えています。

それは、実施するチームや人、達成したいゴールが異なりますし、実施中もおそらく当初の状況から変化するためです。

シンプルなルールが決まっており、必要性を判断した上で細かい部分はカスタマイズしていく必要があるので、これだけやっていれば「絶対にプロジェクトが成功する」というものではないことを理解しておくことが必要です。

迷ったときは、「この取り決めで顧客価値を最適に最短で生み出せるか?」「なぜこのルールとしたか説明できるか?」ということを常に念頭に置いて判断しています。

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