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最新S3ストレージクラス比較表〜新サービス・S3 Glacier Instant Retrievalとは?〜

enamin

みなさんこんにちは!
最近、私用のスマホを新調したenaminです。
諸々のキャンペーンで格安価格で買えてしまい、ハッピーです。

さて、最近といえば先の年末、
AWS関連のニュースが立て続けに飛び込んできました。

その中でも興味をそそったのが、コチラ。
AWS、4 つの新ストレージサービスと機能を発表

おおおおおおー!

どれも興味をそそりますが、今回は4つの新サービスのうち「 Amazon S3 Glacier Instant Retrieval」とはどんなサービスなのか、従来のS3ストレージティアと易しく比較していきます。

従来のS3ストレージクラス一覧

S3 とはAWSストレージサービスであり、その中でもGlacierと名のつくものはアーカイブデータ用のストレージクラスです。

従来のストレージクラスの選択肢は、以下のようなものでした。

▽用途別比較表(オンプレミス用のOutposts以外)

公式のパフォーマンス比較表はこちら

ストレージティア アクセス頻度 データ取得時間 重要度
Standard 高い ミリ秒 高い
Standard-IA 低い ミリ秒 高い
One Zone-IA 低い ミリ秒 低い
Intelligent-Tiering 変動する ミリ秒 高い
Glacier Flexible Retrieval ほぼない 1分〜12時間 高い
Glacier Deep Archive ほぼない 12〜48 時間 高い

これだけでも幅広くカバーされているように見えますが、、
さらにわがままなお願いを叶えてくれるのが、Amazon S3 Glacier Instant Retrievalです。

S3 Glacier Instant Retrievalとは

従来では、Glacierに格納されたデータを取り出すには、どんなに早くても数分の時間がかかっていました。それが、今回新入りの“S3 Glacier Instant Retrieval “では、アーカイブデータをミリ秒単位で取得可能になります。

ストレージティア アクセス頻度 データ取得時間 重要度
Standard 高い ミリ秒 高い
Standard-IA 低い ミリ秒 高い
One Zone-IA 低い ミリ秒 低い
Intelligent-Tiering 変動する ミリ秒 高い
Glacier Instant Retrieval ☆ NEW!! ☆ ほぼない ミリ秒 高い
Glacier Flexible Retrieval ほぼない 1分〜12時間 高い
Glacier Deep Archive ほぼない 12〜48 時間 高い

データ取得にかかる時間を短くしたいから、S3 Standard-IAにしないといけない。。?

アクセス頻度は稀だしコストが大きくかかってしまうから、やっぱりGlacierにした方がいい。。?

両方叶えたいのに!

そんなお悩みを解決してくれます。

今までミリ秒単位でデータを取り出したいがために、泣く泣くS3 Standard-IAを使用していたワークロードでも、 S3 Glacier Instant Retrievalへの移行によって最大70%のコストカットが可能となります。

こんなワークロードにピッタリ

まとめると、S3 Glacier Instant Retrieval は

  • 長期保存が必要
  • アクセス頻度は稀である(1ヶ月に1回以下)
  • 求められた場合には瞬時に取得する必要がある

こんなワークロードにピッタリ!なストレージクラスでした。

ちなみにアクセス頻度がわからない場合は、S3 Intelligent-Tieringを採用しても、S3 Glacier Instant Retrieval も含めた全てのストレージクラスから、最適なものを判断してくれます。

最後に

クラウドで利用する7つのS3ストレージクラス、筆者自身も頭の中を整理できました。

最初に挙げた「AWS、4 つの新ストレージサービスと機能を発表」こちらの記事の中で、印象的だったフレーズをご紹介して、失礼したいと思います。

「今日のすべてのビジネスは、データビジネスといえます。ビジネスにおいて最も重要な意思決定のひとつは、データをどこに保存するかということです。今回発表する最新のストレージサービスおよび機能が示すように、AWS はデータへのアクセスと保護のための最も強力で低コストな手段となります。迅速なイノベーションを通じて、当社は現在も、そして今日も最適なストレージの選択肢を提供します」

この情報社会でデータの保存先がいかに重要であるかを捉え、全てのワークロードにとってAWSが最適となるよう選択肢を広げていくとのことです。

私たちも最新のサービス情報を日々キャッチアップして、お客さまにとってのベストプラクティスを提供していきます!

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