Amazon Connectを使ってスキルベースルーティングを実装する
概要
Amazon Connectでは、スキルによって優先順位をつけ、対応するAgent
を振り分ける、いわゆるスキルベースルーティングが可能だ。いくつか概念があるので、その相関をまとめてみる。
実装手順
スキルベースルーティングの実装手順は、以下のようなものである。
- スキルや組織などによって
queue
を作成する Agent
に対してRouting Profiles
を紐付けるRouting Profiles
に複数のqueue
を紐付け、優先順位付けをする
Contact flow
で、電話番号や入力などによってqueue
を分岐することができるので、該当のqueue
をRouting Profiles
にもつAgent
の中で、その優先順位が高いAgent
にAmazon Connect側で制御してくれる。
例
基本的には前述の手順で実装可能だが、ややこしいと思うので、以下に例を示す。以下のような相関でスキルベースルーティングを設定していたとする。
この場合、それぞれ以下のAgent
に最初に問い合わせがつながる。
キュー1
に対して問い合わせが来た場合=>エージェント1
にキュー2
に対して問い合わせが来た場合=>エージェント2
にキュー3
に対して問い合わせが来た場合=>エージェント3
に
最初のAgent
のステータスがOffline
の場合や、Agent
がしばらく通話に出ることができなかった場合、該当のqueue
をRouting Profiles
にもつAgent
の中で、次に優先順位が高いAgent
に接続される。
また、手が空いているエージェントが2人いて、2人とも同じスキルを持っている場合は、手が空いていた時間が最も長かったエージェントがコンタクトを受け取る。
対応可否状態の変更
Amazon ConnectコンソールでAgent
のステータスを変更できる。
コンソールにログインする
ユーザー名とパスワードでログインする。これはAWSのコンソールとは別で、ユーザー名とパスワードさえ知っていればアクセスできる。
ステータスを変更する
右上の電話マークをクリック
Change status
からステータスを変更する(変更後はウィンドウを閉じてOK)。
まとめ
上記のように、Agent
とそれに紐づくスキルの優先順位を決めてしまえば、あとはAmazon Connectが最適な判断をしてくれる。これをコードレスで実装できるので、いろんなところで使用できそうだ。他にも多くの機能があるので、それもまた紹介していこうと思う。