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エンジニアが考えるバックオフィスとの関わり方

tak

こんにちは、DWS2人目の大島です。

組織で働いていると、「ちょっと納得いかないな」「なんでこうなってるんだろう」と感じる瞬間が、誰にでもあることだと思います。

自分の希望が通らなかったり、チームの空気が微妙だったり、「なんか最近うまくいかないな」とモヤモヤしたり。

そんなとき、頼りにするのは「人事部」のようなバックオフィスです。

アサインに関する相談や、プロジェクトの人間関係に関する相談など。

誰しも一度くらいはバックオフィスに相談をしたことがあると思いますし、それがバックオフィスの役割であることも確かです。バックオフィス側としても、現場から声をもらうことは貴重な情報源になるはずです。

ただ、その相談の仕方や関わり方には、少し気をつけるべき点があるのではないかと日頃から思っていたため、

現場がバックオフィスと関わる上で自分として大事にしたい考えを書きました。

バックオフィスの立場を考える

バックオフィスの立場を考える

そもそも会社の中でバックオフィスはどんな役割を担っているんでしょうか?

多くの場合、制度設計・評価運用・人材配置・労務管理といった「組織を横断的に整える業務」を担っています。

現場のようにプロダクトやサービスに直接関わるのではなく、仕組みやルール、働きやすさを設計する立場として、会社全体を支えている存在です。

現場での課題や声を吸い上げ、それを制度や配置に反映していくことも、バックオフィスの大事な役割のひとつです。

特に現場的な視点でいけば、職場における人間関係、アサインなどを相談することが多いのではないでしょうか。

だからこそ「不満」が集まりやすい部署だとも思いますし、集まったその不満はエスカレーション先であることも多いでしょうから人間関係のこじれのような抜き差しならないものが多いはずです。

仕事において一番疲弊するのは“人と人との衝突"です。

誰かと話し合って、時にぶつかって、なんとか折り合いをつけていく、これはものすごくエネルギーがいる行為ですし、解決に時間がかかるもの・解決ができないものが山ほどあるでしょう。

解決に時間のかかるような課題もあるでしょうし、そもそも解決ができない課題も多いはずです。

そうした大変な課題のエスカレーション先であるということを理解し、普段から大変な人間関係調整をしてもらっているということを意識したいと思っています。

助けてもらうだけじゃなくて助ける

助けてもらうだけじゃなくて助ける

バックオフィスは上述したように、社内の不満の受け皿なわけです。

本来、人がやりたくないような人間関係調整をやってくれています。

例えばアサインです。

エンジニアの働く会社において、案件へのアサイン問題はよくあることでしょう。

希望したアサインに入れてもらえない、ずっと同じアサインが続いてしまうということがあるでしょう。

案件を成功させる以上アサインは会社として非常に重要ですし、タイミングも絡みますから、なかなか希望通りアサインとはいきません。

人からの不平不満がいっぱいなわけです。

エンジニアとしては、自分のアサインはキャリアに直結するわけですし、好きなものを仕事にしている以上こだわりもあって当然なので、

アサインに関して譲れない気持ちもあるでしょう。

では、じゃあやったらめったらバックオフィスに文句を言ってアサインを通しにいくべきか?というとそれは違います

バックオフィスも普段からこちらのことを考えて、人間関係の調整の手間や周囲への配慮を負ってくれたはずです。

だからこそ、仮に希望が通らなかったとしても、

「なぜ今はそうなっているのか?」を考えたり、「今回は仕方ないかもしれない」と歩み寄ってみたりする余白が必要だと思います。

手間をかけずに、ただ我慢をしてあげるだけでもバックオフィス側のストレスが減るでしょう。バックオフィスも悪意を持ってこちらに対応してるわけではなく、基本的には何らかの事情があるはずです。

すべてを飲み込めという話ではありません。どうしても譲れない部分があるなら、それはしっかり伝えるべきだと思います。

ただ、「自分の希望が通らなかった=相手が理解してくれていない」と即断するのではなく、相手を助ける意味あいでも一定の我慢が必要ではないか、ということです。

不満を丸投げしない

不満を丸投げしない

会社としてみた時に、不満や課題を吸い上げるのは、たしかにバックオフィスの役目でもあります。

制度上の役割がきっちりと分かれ、それぞれが機能しているという点では、健全な組織運営がなされているとも言えます。

ただ、役割だからといってバックオフィスに全てを丸投げでいいのでしょうか?

会社から与えられた役割だからといって全てを任せきってよい、というわけではないはずです。

バックオフィスへエスカレーションをしようが、どこまで言っても自分が持った「不満」「課題」は、自分ごとです、バックオフィスのものにはなりません。

それを解決したいのであれば、主となって動くのは自分である、というのが筋です。

相談することは、自分の行動として一つ大事なことではあります。

でも、相談して終わりは違います。あとは人事がやってくれるというのはどうなんでしょうか?

その相談が単なる“投げっぱなし”になってしまえば、それはただ「面倒なことを人事に委ねているだけ」になってしまうと思っています。

もちろん自分の力では一切どうしようもないような不満・課題もあるでしょう。

でも逆に自分がある程度行動できる課題もきっとあるはずです。

バックオフィスに不満をいうだけ言って溜飲を下げるのではなく、

一緒に悩みを解決してくれる人として協調していくのが正しい姿勢だと思っています。

まとめ

バックオフィスは、制度や配置の調整、人間関係の調和といった、目には見えにくいけれど組織運営に欠かせない役割を担っています。

そのため、不満や葛藤の矢面に立つことも多く、時には現場からのしんどい話を真っ先に受け止める存在でもあります。

だからこそ、私たち現場側も制度を動かしてくれる部署としてではなく、一緒に働くメンバーとして、関わっていくことが大切だと思っています。

会社で働いているとしても、部署ではなく、人として正しく関わっていきたいものですね。

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