re:Invent 2023の開催まで2ヶ月を切りました。そして年末もすぐですね。やっさんでございます。
DWSのエンジニアがピックアップするAWSの最新情報をお届けするDWS' AWS Digest。今回はVol. 2になりまして、Amazon Bedrockの一般提供開始、EC2 M2 Mac Proインスタンスなどが含まれます。
それでは、DWS' AWS Digestをどうぞ!
新機能
Amazon Bedrock Is Now Generally Available – Build and Scale Generative AI Applications with Foundation Models
- 生成AIを使用したアプリケーションの構築サービスである、Amazon Bedrockが一般提供されました! Amazon Bedrockはサーバーレスソリューションであるため、利用者がインフラストラクチャを意識することなく利用できます!
- BedrockはAPIを提供しており、推論を他のアプリケーション経由で実行できることも魅力の一つだと思います!
- データプライバシーにも言及されており、推論結果はBedrockのサービス改善に利用しないと記載されております。企業様における生成AIの利用が加速することに期待したいですね!
- Announcing New Tools to Help Every Business Embrace Generative AIの記事も併せてご確認下さい!生成AIだけでなく、CodeWhisper や QuickSight の新機能が含まれています!
New – Amazon EC2 M2 Pro Mac Instances Built on Apple Silicon M2 Pro Mac Mini Computers
- 2020年にAWSでMacインスタンスが利用できるようになった発表はまだ記憶に新しいです。本記事では、M2 Pro Macインスタンスが利用できることが発表されています。
- M2 Pro Macインスタンスは12コアCPU、19コアCPU、32GiBのメモリ、16コアのApple Neural Engineを搭載しているとされています。
- Macインスタンスは周知の通り、主にiPhoneアプリやMacアプリをビルドするために利用することが推奨されています。M2 Pro Macインスタンスによってビルド時間の短縮が見込まれます。
Amazon EKS now supports Kubernetes version 1.28
- Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)でKubernetes 1.28がサポートされるようになりました!
- ステートフル ワークロードの強化が安定版に移行したことなど、いくつかのハイライトが紹介されています。
- Amazon EKSは常に少なくとも4つの Kubernetes バージョンをサポートします。計画的にEKSクラスターのアップデートを行っていきたいですね。(直近ですと1.23のサポート終了が2023年10月11日に控えています。)
AWS Chatbot でカスタム通知が利用可能に
- 稼働中のワークロードの通知情報に適切な内容を含めることで、より運用を便利することができます。
- 本記事はAWS Chatbotでカスタム通知が利用可能になり追加情報を通知情報に含めることが出来る発表です。
- カスタム通知はLambdaまたはEventBridge Input Transformersを使用してイベント情報を生成できるとあります。積極的に活用していきたいですね!
特集
Amazon Bedrock Workshop 日本語版
- Bedrockの一般提供開始に伴い、ワークショップコンテンツも公開されております!
- ワークショップではテキスト生成、文章要約、画像生成、コード生成などのコンテンツを体験できます!
Introducing Amazon RDS Extended Support for MySQL databases on Amazon Aurora and Amazon RDS
- Amazon RDS 延長サポート が発表されました!Amazon RDS 延長サポートはコミュニティよるメジャーバージョンの標準サポート終了日から最大3年間、重要なセキュリティパッチとバグ修正を提供します。
- MySQL5.7を例にとりますと、MySQL5.7のコミュニティサポート終了日は2023年10月となっており、Amazon RDS 延長サポートにオプトインすることでMySQL5.7は2027年2月28日までサポートを延長できる旨の記載があります。
- Amazon RDS 延長サポートの料金は1時間あたりのvCPU毎に発生します。Aurora Serverless V2は1時間あたりのAuroraキャパシティーユニット(ACU)毎に料金が発生します。
- オプトインしない場合はサポートが終了したRDSおよびAuroraは自動的にアップグレードされるとのことです。計画外の自動アップグレードはアプリケーションに影響がある可能性があるため、計画的にデータベースのアップグレードは進めたいですね。
AWS Control Tower でコントロールを適用する際のベストプラクティス
- Control Tower自体のノウハウやナレッジはとても重要です。本記事では以下のようなベストプラクティスが紹介されています。
- 「組織単位(OU)を整理する理論的根拠を明確化」
- 「コンプライアンスフレームワークとの連携」
- 「予防コントロール・検出コントロール・プロアクティブコントロールのメカニズム」
- 「テスト用組織単位(OU)を利用した検証」
- 「Policy as Code戦略の採用」
- 「違反リソース修復の自動化」
- AWS Control Towerをもっと使いこなしていきたいですね!
Best Practices for Writing Step Functions Terraform Projects
- TerraformにおけるStep FunctionsのIaCにおけるベストプラクティスが記載されており、大変興味深いです。
- サブディレクトリを用いたモジュール化を積極的に利用することに加えて、Workflow Studioとの連携が大変興味深いです。Workflow StudioでエクスポートしたASLを利用しています。
- ASLファイルをテンプレート化しパラメータを外部変数として扱う点も納得できます。本ベストプラクティスを活用していきたいですね。
テクノロジー
AWS SAM support for HashiCorp Terraform now generally available
- AWS SAM が Terraformの定義を参照する機能が一般提供されました!
- この機能は、サーバーレスのインフラストラクチャをTerraformで管理している前提において、SAMがTerraform定義を参照してSAM側のローカルLambda起動やローカルでのAPI起動を実現することが出来ます。
- 一般提供されるバージョンにおいては、Terraformを拡張するオープンソースのServerless.tfモジュールにAWS SAM側が対応することで、ビルドの記述の簡素化を実現できると記載されています。
- Terraformは利用頻度が高いIaCかと思います。また、AWS SAMもサーバーレスアプリケーションで活用する機会がありますので、本ソリューションによるTerraformとAWS SAMの連携を活用していきたいですね!
ECS Blueprints で Amazon ECS ベースのワークロードを加速しよう
- ECS Blueprintsは、ECSにおける利用頻度の高いアーキテクチャをAWS CDKを使ってテンプレート化します。
- ECS BlueprintsはECSのベストプラクティスの集合とされており、CI/CD、オブザーバビリティ、セキュリティ、コスト効率も含まれます。
- ソースコードを確認しましたところ、特にPythonによるAWS CDKのサンプルが充実しており、データパイプラインや生成系AIサービスのテンプレートもありました。当方、EKS Blueprintsも積極的に活用しており、ECS Blueprintsもとても魅力的なソリューションです。
※ こちらで記載している情報について、詳細に関しては公式サイト・公式ドキュメントをご確認ください。
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