夏も終わろうとしていますが、まだまだ暑いですね。皆様、熱中症に気をつけてお過ごしください。やっさんでございます。
DWSのエンジニアがピックアップするAWSの最新情報をお届けするDWS' AWS Digest。今回はVol. 1になりまして、Network Load Balancerの新機能やプライムデーのメトリクスなどが含まれます。
それでは、DWS' AWS Digestをどうぞ!
新機能
Network Load Balancers now support Security groups
- ネットワークロードバランサーにセキュリティグループを適用できるようになりました!これまではNLBにはSGを適用できず、インスタンスのSGで制限していたケースもあったかなと思います。今後はNLBにSGを適用できます!
- EKSにおけるAWS Load Balancer コントローラーのバージョン 2.6.0でセキュリティグループが自動的にアタッチされるようになりました!
- SGの自動生成を不要にしたい場合は、ALBCの機能フラグ
NLBSecurityGroup=false
を使用して無効化できます。
AWS Fargate はシーク可能な OCI を使用してより高速なコンテナ起動を可能に
- コンテナイメージのダウンロード時間は、コンテナの起動における76%を占めています。このダウンロード時間を遅延読み込み(非同期読み込み)によって短縮する方法にAWS ECSが対応したことが発表されています。
- オープンソース化したテクノロジーの Seekable OCI(SOCI)をAmazon ECSが導入しています。2023年7月13日にAWS FargateがSOCIをサポートするようになりました!
- SOCIはAmazon ECRと連携しており、SOCIインデックスを作成するにはサーバーレスソリューションを活用するか、SOCI CLIを利用する方法の2つが紹介されています。
- SOCIインデックスを利用したFargateのコンテナイメージ起動は、利用しない場合と比較して50%高速になることが確認できております。積極的に本ソリューションを活用していきたいですね!
AWS Fargate adds support for larger ephemeral volumes
- EKS on Fargateによるポッドあたりの一時ストレージは20GBでしたが、最大で175GiBまで拡張可能になりました。
- 料金については20GBを超えてプロビジョニングされたストレージ容量に課金されます。
- 注意書きとして、Kubernetesは一時ストレージのメトリクスをPrometheusに公開していないことが記載されています。kubelet-stats-exporterなどのオープンソースを利用することで取得できます。
特集
パブリック IPv4 アドレスの利用に対する新しい料金体系を発表
- パブリックIPv4アドレスは、2024年2月1日からは特定のサービスに割り当てられているどうかに関わらず、全てのパブリックIPv4アドレスの利用に対して1IPアドレス辺り0.005USD/時間が課金されるようになります。
- IPv4アドレスは希少であるため、今後はIPv6を利用することを奨励することも意図された料金の変更になります。AWSはNAT GatewayやALBにIPv6を適用する方法について本ブログで紹介しています。
- パブリックIPv4アドレスの利用状況を可視化するためのPublic IP Insightsも発表されました。
Amazon Elastic Block Store at 15 Years
- EBSは15周年です!EBSのサービスは1日あたり100兆を超えるI/Oが発生しています。
- EBSが毎日13エクサバイトを超えるデータを転送していることも驚異的です。
AWS を活用した 2023 年のプライムデー – 数字が示す驚異的なメトリクス
- Amazon プライムデーで驚異的なメトリクスを記録したことが紹介されております。
- EBS:増分163ペタバイトのストレージ、1日あたり最大15兆3,500億リクエストと764ペタバイトのデータ転送量
- DynamoDB:1桁のミリ秒のレスポンスを提供し1秒あたり1億2,600万リクエストでピークに達した。
- Aurora:5835個のデータベースインスタンスが3180億トランザクションを処理し、2,140テラバイトのデータを保存。836テラバイトのデータを転送
テクノロジー
Introducing Smithy for Python
- SmithyはOpen API定義のように型定義を行うことができるインターフェイス定義言語 (IDL)で、AWSのSDKに広く採用されています。特徴としてプロトコルに依存しないところと、複数のプログラミング言語を意識しているところが挙げられます。
- Smithy for Python を利用することで、Python用のクライアントをIDL定義から生成することが出来るようになります。これにはタイプヒント、インターセプターなどが含まれます。
- プロトコルに依存しないところがSmithyの強みですが、Smithy for Pythonの場合はrestJson1プロトコルに限定されているようです。
※ こちらで記載している情報について、詳細に関しては公式サイト・公式ドキュメントをご確認ください。
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