デザイン

LINEクリエイターズスタンプにおけるリジェクト対策

MMM Corporation
mmmuser

先日61歳になる母が、myPCを買ったらしく「パソコンデビューしました♪」と嬉しそうに報告してきたので、LINE入れたらスタンプ使ってください。と伝えると、「まぁまぁ、そんなに急がないで♪」と謎に焦らされた堀川です。

そんな機械音痴の母がLINEをインストールするのと、スタンプ第二弾「つるっとちゃん ヤンデレシリーズ♪」の審査が終わるのと、一体どちらが早いのでしょうか…。おそらくデットヒートです。笑

それほどまでに申請から審査通過までのスピードが“のんびり”なのには、単純に申請数が膨大であること、LINEサイドだけでなくAppleの審査も入ることなど、いくつかの理由があるようですが、遅い遅いと文句を言っていてもスピードアップはしません。我々クリエイターができることはとにかく「リジェクトされないこと」かと思います。そこで今回のエントリーでは、リジェクトによる大幅なタイムロスを回避するために、留意すべき点を、実際の体験談をベースに私なりにまとめてみようと思います。

「トライアル・アンド・エラー。」

無数にあるスタンプの中で、どうにか目を引くような、ユーザーに面白いと思ってもらえるようなスタンプを企画したくなるものです。公式に「公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの」はNGとされています。確かにはっきりと明記はされていますが、どこまでが性的表現なのか、何がナショナリズムを煽るのかはかなり曖昧です。たとえば「うさぎさんのボクサーがパンチを繰り出しているイラスト」は暴力表現なのか?「ママが赤ちゃんに母乳をあげているイラスト」が性的表現といえるのか?など、とても難しいラインですよね。こればかりは「申請してみる」しかないと思っています。まだクリエイターズマーケット自体が立ち上がったばかりで、クリエイターだけでなく、運営側もおそらく審査しながら判断基準をかためている段階のような気がしますし、微妙なラインのものを申請してみるのもアリかと思います。そこでたとえリジェクトされても、今後のためのいいデータ収集になりますので、制作において何を重視するかを明確し、デザインの幅を広げるためにトライしてみるか、安定したテンポでリリースしたいか、後者を重視するなら殴らないボクサーなんていう“超絶アンパイスタイル”もいいと思います。ちなみに弊社は前者で、このイラストを申請し 秒殺リジェクトされました。(笑)

つるっとちゃんヤンデレプロトタイプ

「急がば回れ。」

「販売するスタンプ」として用意すべき40個の画像。私はまず、レイヤーを43枚作ります。40枚はスタンプ画像、3枚は背景シミュレーション用(白・黒・デフォルト設定時の水色)です。このレイヤー数を眺めて、たまに少し気が遠くなりながらスタンプ画像を用意し、さあ、pngに変換してアップロードだ!!!…とここで焦ってはいけません。少々手間ですが、用意した3枚の仮背景で40個すべてのスタンプを一度プレビューします。前回の記事でも触れた文字の可読性の問題ももちろんありますが、単純に「ペンツールでのミス」「アウトライン化漏れ」「分割の失敗」などのケアレスミスに気付くことができます。(※イラレで描画した場合)
「背景の透過処理」が義務づけられているLINEスタンプですが、pngに変換する段階でほとんど透過しそびれることはありません。しかし、次のようなミスも「背景が透過されていない」と看做されリジェクトされるようです。(実際にされてしまいました)

透過ミスサンプル

他にもクリエイターさんのツイートなどを見ていても、「漢字間違えてた」「タブ画像を適当に描いたらバランスが著しく崩れてるってリジェクトされた」というものなど、丁寧に慎重に確認していれば防げるリジェクトが多数あります。表現でのリジェクトはある種、仕方ないことではありますが、ケアレスミスでのリジェクトはただのタイムロスでしかありません。長引く審査を逆算し、一刻も早く申請したいと逸る気持ちはわかりますが、落ち着いてしっかりと確認してから申請することが、結果的にスピードアップにつながると思います。

現在、申請数6に対しリジェクトは2。これが多いのか少ないのかわかりませんが、私を含めクリエイターの皆さんは、自分なりの確認マニュアルをつくっておくといいかと思います。
クリエイターでない方は、そんな厳しい審査を通過しリリースされた弊社のスタンプをぜひお買い求めください。笑

▼ ダウンロードはこちらから!

「つるっとくん&つるっとちゃん LINEスタンプ」

AUTHOR
デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社(DWS)
デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社(DWS)
デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社はアマゾン ウェブ サービス(AWS)に 専門性や実績を認定された公式パートナーです。
記事URLをコピーしました