スズムシ飼育のすすめ

こんにちは、ミッキーです。

全国的にとても暑い日が続き、夏を感じる気候になってきましたね。

夏といえば昆虫、昆虫といえばスズムシ(鈴虫)ということで、今回は私の趣味の1つであるスズムシの飼育についてご紹介したいと思います。昆虫が嫌いな方、興味の無い方はごめんなさい<(_ _)>

私はスズムシを何世代も続けて繁殖させています(累代繁殖と言います)。飼育は比較的簡単で、毎年夏になると、「リーン、リーン」という高くて透き通った鳴き声を聞かせてくれます。


写真:photoAC

スズムシってどんな生き物?

スズムシはよくコオロギと間違われます。分類的にはバッタ目コオロギ科であり、見た目もやや似ているのですが、ちゃんと見比べれば違いは明らかです。コオロギはずんぐりした身体つきをした種類が多いのですが、スズムシはスリムな身体に、(オスの場合)大きな羽を持っています。

分布しているのはほぼ日本全国で、北海道、本州、四国、九州に生息しています。とはいえ、ペットショップやホームセンターで販売されているのを見ることはあっても、野生のスズムシを見たことのある方は少ないかもしれません。スズムシは夜行性で、昼間は暗い茂みの中に隠れており、夜になると活動を始めて地面や草の根本などに出てくるためです。

スズムシの食べ物は植物の葉や昆虫の死骸などです。湿った場所に口をつけて水分を補給します。

スズムシのオスは、初夏から秋にかけて、「リーン、リーン」と綺麗な鳴き声を発します。この鳴き声が好まれて、日本では平安時代から飼育されていたようです。「古今和歌集」や「枕草子」にもスズムシ(当時は「松虫」と呼ばれていました)が登場します。

スズムシの入手方法

前述のとおり、野生のスズムシを見つけるのは難しいので、ペットショップで購入するのが確実です。最近はインターネットのECサイトでもよく販売されています。成虫だけでなく、卵や幼虫の状態でも入手できます。夏になるとホームセンターや普通のスーパーマーケットなどでも飼育ケースごと販売されているのをよく見ます。

なお、市販されているスズムシは気温を調整して育成するので、野生よりも早く成長していることがあります。

とても物好きな方向けになりますが、野外で採集するのも不可能ではありません。まずはスズムシの生息する場所を探しましょう。里山や農村など、自然が残っている場所なら生息している可能性があります。ススキの草原にも生息していることも多いようです。


写真:photoAC

昼間は石や木をひっくり返して見つけることができるし、スズムシのいそうな穴に細いビニール管などを通して息を吹き込み、驚いて出てきたところを捕まえるという方法もあります。夕方から夜間にかけて姿を見つけるのは難しいので、鳴き声を頼りに居場所を探しましょう。

スズムシの飼育方法

飼育ケースは、どこにでもある昆虫用のプラスチックのもので大丈夫です。土も餌もスズムシ用のものが市販されているので、それを使うのが一番安くて確実です。スズムシは本来、昼間は物陰でじっとしているので、似たような場所を作ってあげると安心して暮らせます。後述の竹炭のほか石、木片などを入れてあげるとよいです。

餌は基本的に市販されているもので足りますが、追加で与えるなら、植物質とものと動物質のものをそれぞれあげるとよいです。植物質のものとしては、キュウリ、ナス、カボチャ、リンゴなど、余った野菜や果物などがあります。餌が土につくとそこから痛み始めるので、できるだけ土につかないように串に刺して土に立てると衛生的です。動物質の餌としては、煮干しやかつおぶしなどが用意しやすいです。スズムシは共食いをすることがありますが、動物質の餌をたくさんあげることで予防することができます。

私は通常、市販の餌をメインにして、ときどき煮干しやかつおぶしもあげるようにしています。

餌は放っておくとカビが生えるため、2・3日したら取り出しましょう。

また、スズムシの飲み水にしたり、飼育ケース内の乾燥を防ぐため、水分を加える工夫も必要です。ときどきスズムシに直接当たらないように霧吹きをしたり、ケースの縁から水を伝わせたり、湿らせた水苔を入れたりしましょう。最近はスズムシ専用の水苔も販売されているので、それを利用するのもよいかもしれません。なお、スズムシに直接水をかけると、羽にカビが生えてせっかくの鳴き声が悪くなってしまう恐れがあるため、注意しましょう。

スズムシは「黒くて垂直なもの」を好む

スズムシが最も好むのは、黒くて垂直な物体にピタっと張り付いていることです。飼育下でこの場所を作ってあげるためには、飼育ケースの中に竹炭を立てて入れてあげるとよいです。竹炭はミネラルウォーターに入れたり部屋の除湿をするためために販売されていますし、最近はスズムシやコオロギの飼育用に最適なサイズの竹炭が販売されています。

私は竹炭の代わりに植木鉢の底に敷く鉢底ネットを立てて入れたこともあります。そこそこスズムシは着いたのですが、残念ながら竹炭に比べるとあまり好まれませんでした。竹炭には不思議な力があるようです。

スズムシの繁殖方法

スズムシを繁殖させるのはとても簡単です。オス・メスを一緒の飼育ケース内で飼っていればすぐに交尾をして、土の中に卵を産み付けます。土の厚さは5cmほど敷いておけば十分ではないかと思います。

繁殖時期は地域や飼育場所、気候などに左右されますが、成虫になってから死ぬまでの7月下旬から9月いっぱいまでが多いように思います。

交尾の際は、オスとメスが背中を向け合って、お尻をくっつけたまましばらくじっとしています。交尾が行われればじきに土中に卵がいくつも産み付けられているのを確認できます。

卵は真っ白で細長く、3mm程度の大きさです。1匹のメスが100~300個の卵を産む!と言われており、オス・メスを数匹一緒に飼っていれば飼育ケース内が卵で埋め尽くされてしまうことがよくあります。

とはいえ、理由はわかりませんが、私が飼ってきたスズムシはそれほどの数は産んでいないと思います。

産卵が行われて成虫が皆死んだら、死骸やゴミなどをすべて取り出して飼育ケース内を清潔に保ちましょう。死骸などをそのままにしておくと、カビが生えて卵に影響が出ることがあります。

卵は産卵後2ヶ月程度は定期的に霧吹きをし、一定の湿度を保つようにします。2ヵ月が過ぎれば乾燥しても大丈夫です。むしろ湿気が多すぎるとカビの原因になるので、放っておいたまま冬を越しましょう。

そのままの状態で置いておくと、5月から6月にかけて幼虫が孵化します。この時期になったら再び定期的に霧吹きをしましょう。自然界のスズムシなら勝手に孵化しますが、飼育下では十分に水分補給してあげることが大切です。

幼虫の時期は、脱皮しやすくするために足場となるものを用意してあげるとよいです。その他は成虫の飼い方と一緒です。何度かの脱皮を繰り返して、7月頃から成虫になり始めます。

おわりに

以上、私なりのスズムシ飼育方法を簡単にご紹介してみました。興味を持った方はぜひ挑戦してみてください♪

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