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『あなたのチームは、機能してますか?』

gene

先月の私の書いたブログ(『チームが機能するとはどういうことか』 | MMMブログ)でもチームについてまとめたが、今月も引き続きチームについて。
最近、他社さんのチームの状況を聞くことがあったり、チーム開発について思うこと、考えることが多かったので……。

今回は、『あなたのチームは、機能してますか?』 を読んだので、簡単にまとめてみた。

この本の原題は、 "The Five Dysfunctions of a Team" という。
チームの5つの機能不全 である。
機能していないチームには5つの落とし穴に陥っているとのこと。
逆に言うと、これらの5つを回避出来れば、チームとして機能していると言えるので、これらのことを意識して業務をするといいのではないだろうか。
本書で紹介されていたチームの5つの機能不全は以下のとおり。

チームの5つの機能不全

信頼の欠如

第1の機能不全は、チームメンバー間の 信頼の欠如
チームメンバーが、互いに自分の間違い、弱みを隠そうとすると、信頼の基盤を作ることが出来ない。

衝突への恐怖

第2の機能不全は、衝突への恐怖
信頼の欠如したチームは、腹を割って意見を交わすことが出来ない。
曖昧な議論、慎重な発言が増える。

責任感の不足

第3の機能不全は、責任感の不足
健全な衝突がないと、会議中で決定したことに対して、その決定を支持し責任感を持つことが出来なくなる。

説明責任の回避

第4の機能不全は、説明責任の回避
責任感を持った姿勢がないと、チームのためにならない行動・態度を取ったメンバーに対して、責任を追求することが出来なくなる。

結果への無関心

第5の機能不全は、結果への無関心
互いの説明責任を追求しないと、メンバーがチーム全体の目標より、個人の自尊心、キャリア開発、評価などを優先させることになってしまう。

これらを意識して業務をする

以上のとおり、 信頼の欠如 から始まって、どんどん5つの段階で機能不全が進んでいってしまう。

良いチームは、これの逆で、

①互いを信頼しあった上で、②遠慮無く衝突して、③決定に対して責任感をもって取り組み、④計画を守れなかった場合、互いの責任を追求して、⑤チーム全体の目標を達成することを重視する。

を行うことで達成できるということだ。

これらのことをチームメンバーそれぞれが意識して業務に対して取り組む。
それが意識できるかどうかでかなりチームワークが変わってくるのではないか。
私自身、チームのメンバーの一員としてしっかりと意識してみて、チームのどこに改善の余地があるのか、ということを常に考えながら、チーム開発・業務に取り組んでいかねばならないな、そう気づかせてくれる一冊だった。

※ 本書では、各機能不全についてもっと詳細に記載があるし、機能不全に対する克服方法についても詳細に書かれているので、少しでも興味がある方は、下記のリンクから参考にしていただくとよいと思う。
本書の前半部分は、ストーリー仕立てで5つの機能不全について紹介されているので、比較的読みやすいかと思う。

【参考URL】
『あなたのチームは、機能してますか?』
The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable

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